フランス艦

提供:kancolleguti2ch
ナビゲーションに移動 検索に移動

艦これに登場する艦娘のうち、フランス海軍所属艦船の問題点

概説

16秋イベから登場。今のところ全てキャラデザが社員絵師のアキラ&CVが事務員ことタニベユミの組み合わせ。肌の黄ばみ髪色のアクアフレッシュが唯一無二の特徴で、二次創作では敬遠されることが多い。

コマンダン・テスト、リシュリューともに自らの母国を”自由・平等・博愛の国”と称しているが、最後の”博愛”は日本の開国直後故に起こった誤訳であり、正しいフランス共和国の標語は”自由・平等・友愛”である。要するに艦王の十八番である知ったかぶりだが、普段の語録に従って「エスカルゴの国」とでも言っておけばごまかせたような気がしないでもない。

因みに17夏イベでのリシュリュー以降、フランス艦は実装されていない。そのため他艦船擬人化ゲーで続々とフランス艦が実装される中で空気化が著しい。

特にリシュリューについてはアズレンで同名艦が実装されて以降、散々比較対象にされて悲惨なことになっているが、その一方でコマンダン・テストについては戦少Rでも拾われておらず艦これが唯一の登場となっている。なおブラサジではストーリーパートでリシュリューの名前が出たことはあるものの、プレイアブルなフランス艦はイタリアやソ連と同様に1隻もフォローされなかった。

フランス海軍では大日本帝国海軍と同様、組織内では艦名に冠称(アメリカ海軍のUSS、イギリス海軍のHMSなどに当たる部分)は付けないので本記事もそれに従う。ゲームによっては、英語文献で用いられている以下の冠称を使用している場合がある。

  • MN(Marine nationale)‥フランス海軍(第二次世界大戦期を除く)
  • FFNF(Free French Naval Forces)‥自由フランス海軍 ※フランス語ではFNFL(Forces navales françaises libres)と略される。
  • VNF(Vichy French Naval Forces)‥フランス国(ヴィシー政権)海軍

第二次世界大戦期の自由フランスとフランス国(ヴィシー政権[1])の区別はアズレン(作中では「自由アイリス教国」と「ヴィシア聖座」)以外では採用されていないため、省略する。

戦艦

艦これではリシュリュー級2隻が登場。他艦船擬人化ゲーの大半でフォローされているダンケルク級は拾われる気配が無い。

リシュリュー(Richelieu)

  • 画:アキラ
  • 声:タニベユミ
  • 他:R、L、B、A、O

リシュリュー級戦艦1番艦。17夏イベのE4突破報酬として先行実装された。

フランスの戦艦としては最後の艦級のネームシップにして欧州最強の一角。そんな艦をモチーフとした艦娘だが、その容姿はというと……一言で言えば黄ばみである。明らかに全体の色彩がおかしく、「絵師のモニターの設定を間違えているのではないか?」と言われる程であり、登場するや否や「黄ばみ」「妖怪」「水死体」「アクアフレッシュ」等と散々揶揄されることとなった。そして何故か腰の艤装に「田中」の文字がある(実際は、固定器具か何かだと思われるが……)。

後に実装された【私服mode】や【晴れ着mode】といった着せ替えでも黄ばみは健在だったが、ローソンコラボに起用された際にやっと若干開放された。初めからこの色味で実装していたら今とは違う未来があったかもしれない。が、20春菱餅騒動では黄ばみから完全開放された代わりにゾンビカラーのオッサンになってしまった。というかもう完全に別人である。

キャラ性能については未改造の時点で能力が高く、改になると金剛型改二と同等のスペックになる。速度も高速で燃費もそこまで悪くない。また彼女が改で持参する「38cm四連装砲改」は性能が高く、リシュリュー用としてだけでなく他の高速戦艦用の主砲としても有用とされている。ただし1本しか持ってこないので、2本持たせるには別のリシュリューを手に入れるか「38cm四連装砲」を改修して手に入れるしかない。前者はイベント海域の難所ドロップ限定であり、後者は「16inch三連装砲 Mk.7(通称アイオワ砲)」並に莫大なコストがかかり増産はかなり厳しい。

総評としては「最強とまではいかないが、戦艦勢の中では強力な艦」と言えるだろう。少なくとも同イベントの最終海域報酬のアーク・ロイヤルよりかは強くてまぁまぁ使える部類である(ワンパンされないとは言ってない)。

余談として、17夏イベE5での最短ルートを通るには「特定の海外艦」を組み込む必要があったが(丙でも1隻は必要)、その「特定の海外艦」にリシュリューが含まれていたため、海外艦不足に悩む提督の間では救世主と化していた。ただE4の戦力ボス2は丙でも撃破に手間取るような硬さを誇っていたので誰でもE5へ行けるわけではなかったが。

他艦船擬人化ゲーでも登場頻度は高くそれぞれに個性的なキャラ設定が為されているが、艦これのリシュリューは明らかに田舎にいそうな一般人チックであり悪い意味で浮いている。ただ艦豚フィルターを通すと「エレガントなパリジェンヌ」な見た目になるらしい。何処をどう見ればそう思えるのかコレガワカラナイ。

ジャン・バール(Jean Bart)

  • 画:アキラ
  • 声:(非公表)
  • 他:R、B、A、P

リシュリュー級戦艦2番艦。22夏イベのE6突破報酬として実装。海外艦で2隻以上ある艦級としては、イタリア艦のマエストラーレ級に続く艦級コンプリートとなった。ジャンル内での登場は5番目。

歴史上最後に竣工した戦艦であり、第二次世界大戦中には完成せず、戦後となる1949年に竣工した。戦艦は既に時代遅れだったことから空母へ改造する案や、戦争が終わって戦艦自体が不要なのだから廃棄してリソースを他に回す案も提案されていたが、軍内では未だに大艦巨砲主義が根強かったことから結局戦艦として完成させることになったという経緯がある。戦後の近代的設備が数多く載せられたため、装備の性能はネームシップのリシュリューを大きく上回っている。

愚痴スレでは艦王の【噛みました】が発動してジャン・【パ】ールになるんじゃないかと噂されていたが、残念なことに無事誤字脱字することなく実装された。絵師がアキラということで【黄バール】化も懸念されていたが、肌が白塗りだったことでこちらも回避された。漂白されたのかな?一方で、愚痴スレでは艤装の質感のあまりのチープさ施されているはずのない迷彩が描かれていることが批判の的となっている。前者については艤装の質感の安っぽさもさることながら、名前や立ち絵も含めてやたらと未完成要素を推してくるにも関わらず、リシュリューと性能がほぼ変わらないという事実が判明している。不当に性能を落とされて産廃になるよりはマシと言えばマシだが。後者に至ってはトーチ作戦後放置されていたはずのジャン・バールがリシュリューと同じ迷彩をしている[2]ことからパチモン疑惑が発生し、有名なネットスラングからの引用で【バールのようなもの】という渾名が生まれることになった。

水上機母艦

他艦船擬人化ゲーではフランス空母の選択肢が少ないため主にベアルンがチョイスされるが、意外なことに水上機母艦を取り上げているのは艦これのみである。

コマンダン・テスト(Commandant Teste)

  • 画:アキラ
  • 声:タニベユミ
  • 他:無し

水上機母艦。16秋イベE3突破報酬。登場時はアクアフレッシュを彷彿とさせる髪色で界隈に衝撃を与えた。海外側の水上機母艦は初にして現在でも唯一の存在となっており、他艦船擬人化ゲーでも登場例は無い。

史実においては1942年にフランス軍がナチスドイツへの接収を拒否して自沈させたものの後にイタリアが浮揚、更にイタリアがナチスドイツに降伏したことで鹵獲され、最終的な所属はヴィシー政権となったという経緯がある。

キャラとしての性能は、水上機母艦内では特に火力が高く、装甲に至ってはトップに位置する。そのため昼戦での砲撃戦を得意とする一方、雷装値を持たないので雷撃が一切出来ず、攻撃の手数不足が目立つ。それに伴い夜戦についても不得意な部類に入る。改になるとスロットが4つになり、装備の拡張性が向上。対地用装備を積んでの陸上型ボスとの殴り合い、水上戦闘機を載せての制空値稼ぎなど用途の幅が広くなる。昨今の海外艦事情を鑑みればかなり優遇されている性能だが、海外感である故の入手難、速度が低速であること、そして日進というほぼ上位互換な存在が実装されたことが悩みの種か。

担当が社員絵師のアキラであるため、期間限定の絵は多いもののその大半が差分mode。瑞穂並の数を有しているわけではないがそれでも多い。18秋刀魚では差分modeではない秋刀魚modeも実装されたが、アキラの絵柄が変化した影響で別人化している。

なおCVを充てたタニベユミはこのコマンダン・テストのコスプレを披露しており、その際以前と比較して明らかに体型が変わっていたことが物議を醸した。

余談ではあるが、某所のFGO掲示板で空気を読まない艦豚がコマンダン・テストとFGOを絡めたネタを投稿した事があった。その結果は言うまでもなくFGO民から辛辣な反応で返され、「変な黄ばみ野郎」「無理矢理FGOと絡めんな」などと総スカンとなった。艦豚は未だに艦これが人気絶頂であると夢見ているようだが、一旦お外に出ればこの程度の扱いでしか無いことが現実である。

艦これには登場していないが話題になる艦船

他艦船擬人化ゲーでフランス艦のファーストチョイスとされるル・ファンタスク級(特にル・テリブル)やヴォークラン級などの駆逐艦は艦これでは全く取り上げられる気配が無い。

脚注・出典

  1. なおヴィシー政権は日独伊から国家承認を受けるなど、中国の汪兆銘政権と同様に「親枢軸国」ではあったが、連合国への宣戦布告は行っていない。
  2. リシュリューの迷彩は1943年にアメリカで改修された際に施されたものである。フランスのブレストで竣工し、戦後の戦う必要性が無い状況下にあったジャン・バールに同じものが施されたとは考えにくい。