「イベスレ一発ネタ」の版間の差分

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翌日、控室で冷たくなっている前川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
翌日、控室で冷たくなっている前川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
別バージョン
本拠地、ビッグサイトで迎えた砲雷撃戦。
併催のイベントに参加者を吸われ、サークルも勢いを見せず惨敗だった。
ビッグサイトに響くファンのため息、どこからか聞こえる「やっぱFGOだな」の声。
無言で帰り始める参加者達の中、かつての人気絵師玖条イチソは独りサークルスペースで泣いていた。
艦これで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より愛しているプロデューサー……
それを田中が病死した今の艦これで得ることは殆ど不可能と言ってよかった。
「どうすりゃいいんだ……」
イチソは悔し涙を流し続けた。
どれくらい経ったろうか、内川ははっと目覚めた。
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい椅子の感覚が現実に引き戻した。
「やれやれ、帰って田中さんに線香を上げなきゃな」イチソは苦笑しながら呟いた。
立ち上がって伸びをした時、イチソはふと気付いた。
「あれ……?お客さんがいる……?」
東ホールから飛び出したイチソが目にしたのは、地の果てまで埋めつくさんばかりの正装の観客だった。
紙吹雪が巻かれ、地鳴りのように結婚おめでとうソングが響いていた。
どういうことか分からずに呆然とするイチソの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「イチソさん、結婚式ですよ、早く行きますよ」
声の方に振り返ったイチソは目を疑った。
「し……しばふくん?」
「なんだイチソ、居眠りでもしてたのか?」
「や……やどかりさん?」
「なんだイチソ、やどかりさんを仲人として呼んでおいてそれはないだろ」
「コニシくん……」
イチソは半分パニックになりながら看板を見た。
祝 田中謙介 田中イチソ 結婚式
暫時、唖然としていたイチソだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった。
「一緒に……一緒になれるんだ!」
彩樹からウェディングブーケを受け取り、式場へ全力疾走する内川、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった……
翌日、国際展示場駅ベンチで冷たくなっているイチソが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った。
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