提督のずる休み
艦これ最初期のスキャンダル案件にして、その後の異様なまでの界隈の閉鎖性を決定付けた「提督のずる休み」こと『提督の夏休み』&『提督の冬休み』に関するまとめ
提督のずる休みとは?
2013年、艦これサービス初年度にC2機関(建前上同人サークル)から出た、建前上同人誌。夏休み・冬休みという形でそれぞれ夏(C84)・冬(C85)で2冊発行された。
その内容は、ブラゲ版の各種立ち絵を担当した、公式絵師達による描き下ろしイラスト集である。
ちゃっかりC2機関所属のyoukiによる「信濃」を仄めかす描き下ろしが夏冬2回載っている。2冊ともに1枚も描き下ろしがない絵師も何人かいる。
夏は半分がしばふとコニシ(覚醒前)、冬は外部絵師によるいわゆるゲスト成分が濃くなっている。
いずれの本も、謝意のページにて責任者格のメンバーの各々の所属がC2・CC2表記で書かれている。
何故か冬休みには一部絵師にも所属が記されていて、アキラァ・藤川・youkiがC2表記、drew・六花はCC2と添えられていた。
また、CC2表記の中にはH.Mなる人物のイニシャルが記されているが、これは恐らく「コンテンツクラッカー株式会社」の取締役である「水梨廣」氏であり、つまりCC2は「コンテンツクラッカー株式会社」を示している可能性が高い。
じゃぁC2はC2機関か? と思ったら実はこの時点ではまだその存在が確認されていなかったのだが、もう既に株式会社C2プレパラートは存在しており、そちらの線が濃い。
kanataはC2・CC2双方に所属している扱いの表記がなされている上に、田中謙介は双方の会社で取締役に名を連ねている。
(現在はCC2でも代表取締役になっている。)
問題点
ぶっちゃければ、企業が同人サークルと偽ってサークル参加し、公式イラスト集を配布していた。企業参加費用を払ったら悔しいじゃないですかwww
これに加えて、艦これ公式イラストの描き下ろしに纏わる事情から本誌掲載のイラストは権利者である会社・団体から承諾されたor依頼されたものであるはずのものであり、本来なら権利者である会社・団体が画集なりで出すのが筋であると思われるのだが、これらは全て権利者名義で取り扱うことなく(これ以降も取り扱われた事はない)、見た目上は全てのデータが横流し・個人サークル名義で販売された形になっているという点も大分よろしくない。
C2機関(C2プレパラート)の設立は2011年、CC2(コンテンツクラッカー)の設立は2012年であるため、これらの名義で2013年開催のC84に参加する場合は企業として申し込まなければならない。
しかし機関員であるkyouのC84での告知を見ればわかるように、C2機関は同人サークルとして参加[1]しており、これは虚偽申告による明確な規約違反と言える。
とは言え、当時はまだC2プレパラートの存在どころか田中謙介の周囲の事情も不透明な部分が多かった為、「角川所属の田中謙介が、自分の同人サークルで艦これの趣味本を出した」くらいの認識でしかなかった事、艦これ界隈の熱狂ぶりと批判は出次第即封殺の流れにより、何かあっても大きな問題として取り上げられる事はなかった…冬休みが出るまでは。
2冊共にしずまくんが参加しているのだが、夏は島風・冬は大和の設定資料なども掲載していた[2]のだが、これが大きな問題の引き金となる。
実はこの直前にAGP大和の制作が進められていたのだが、その担当者が資料を渡されなかった(無いと言われた?)らしく、背面を想像で作った。
そしてその想像で作った試作品が公開された後に冬休みは発行されたのだが、そこにはなんと艤装及び背面設定資料なるサブタイトルを添えられた大和の設定資料が載っていたのである。
これは、フィギュア制作の上で一番困っていた(艤装及び)背面の構造がよく分かる資料となっている。不義理を働かないとしんじゃう病気か何かかな?
あったんじゃねえかクソがと言わんばかりの勢いで作り直す事になった為か、それで担当者のテンションガタ落ちしたのか…は知らないが(実際バンダイのハイターゲットフィギュアは艦これに限らず出来不出来が激しいことが多い)、AGP大和の出来はアイプリがズレていたり、塗装がめちゃくちゃ粗かったりとズタボロでクッソ評価が悪かった。
この後、企業として制作した艦これの公式資料級の内容を秘匿した上で、一同人サークルとして売り出すという行為に角川ブチギレたのか[3]、以降はC2機関名義の同人誌として発行される事は無くなり、これ以降の公式イラスト集は角川名義で出る事になった。
(これもこれでまた問題を抱えた商品になるのだが、その話はここでは割愛する)
ずる休み(冬)の配布からほぼ1年後となる2015年1月1日に発売された「艦これジャーナル 艦娘たちのお正月」の内容の一部に公式イラストレーター陣による描き下ろしとして【艦娘の冬休み。】というずる休みとよく似たタイトルロゴと構成のコーナーが設けられた。
その後
2014年の夏コミに参加し、激写されたので冬コミにC2機関はサークル当選したが当日ブッチした模様。
なお、この時の冬コミではC2機関・イチソ・岸田メル氏というサークル配置になっていたらしいが、なんと岸田メル氏も不参加であったため、イチソ一人がぽつんといる形になったらしい。
この後、田中謙介がコミケ参加した(だけでなく、会場にやってきたのを確認した)という話を全く聞かない。
余談だが、この後C2機関はずる休みの件もあって「企業枠で参加しろ」との通告を受けたらしいがこれをガン無視。
会場近くのコンビニ前で「酒保伊良湖 サンクス有明フロンティア店出張所」と称して出展するなど、別件で問題を起こした影響によりサークル出展禁止になっているとの噂がある[4]。
(コンビニ前出展参考画像)
https://twitter.com/tohme76/status/763665883424100352 (魚拓)
その後も一応企業枠としてなら出てもいい状態ではあるはずなのだが、何故そこまで企業参加を拒むのか。
予算が…
コミケ自体にはKADOKAWAのスペースを間借りしてグッズの配布のみを行っている形で参加してはいるのだが、サークルC2機関の人間やC2P社員、その他の関連スタッフの(運営の手伝いや視察に来ただけといった内容を問わず)目撃情報を全く聞かない。
まぁ、よくあるグッズ委託だけって形やろうね。
なおyouki画の信濃(?)が掲載されてからまる7年が経過した2020年になってもブラゲには全く登場する気配が無い。
その間に他艦船擬人化ゲーからは続々と出し抜かれ、特に【にっくきあぢゅれん】の日本版3周年で能登麻美子CVを引っ提げて登場した時には大量の本田圭佑コピペで「7年間何やってたんですか」と煽り倒されたにも関わらず何一つ進展の無いまま月日は流れ、2023年にはとうとう10年の大台に突入してしまった。
※1枚目:英文雑翻訳
- 将来の資産 と落書き
- 悲劇的空母 彼女は戦艦の妹として生まれ、空母になりました。そして戦わずに沈んだ。
な、何の紹介をしてるんだ…?
脚注・出典
- ↑ kyouの告知ではC2機関のブースを【ミ-12b】としているが、企業ブースであれば表記は数字3桁になるため、逆説的に同人サークルとしての出展ということになる。
- ↑ 冬の大和については、艦娘艤装設定資料なるサブタイトルの付いたページにて、やどかりによる第六駆逐隊の艤装設定+コメントと並んで掲載されている。
- ↑ ブチギレた理由については「角川経由の人脈と思しき絵師に、どのような口実で一個人誌にイラスト寄稿をさせたのか」や、「イラストは本当に個人誌用に描かれたものなのか?」といったあたりが絡む可能性もある)
- ↑ ニコニコ大百科でこの件を突っ込まれた信者曰く「コンビニ前出店はバンプレストが勝手にやったことでC2は一切無関係」としているが、ソースは一切提示されていないし本当にそうだとすれば後年あれほどホウテキソチッ乱発でシュバるC2の姿勢とは余りにもかけ離れている。それどころか、当時のKADOKAWA(開催時は角川アーキテクチャ分社前)のライセンス管理が【ガバガバどころかスカスカ】だったことの証明になってしまう。