正規・装甲空母

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艦これに登場する艦娘のうち、日本の正規・装甲空母の問題点まとめ。
(艦これにおける分類に従い、鳳翔および龍驤は軽空母のページに記載する)

声の欄に「」がある出演声優は、他艦船擬人化ゲーのキャスティング歴があることを表す。

概説

知っている人はご存知の通り、太平洋戦争の海戦において主役となった艦船である。本艦種の登場で戦艦による大艦巨砲主義は終わりを告げ、海戦における戦術がガラリと変わった。

艦これにおいてはステータスとして制空権が存在するため重要な艦種に位置づけられているが、以下ような問題点を抱えている。

一つ目はゲームシステム上の問題。
ゲーム内では制空権の確保が重要であるため必須級の艦種となっているが、それと同時に一種の足枷にもなってしまっている。目立った例を上げるなら、

  • 空母はとても打たれ弱く、中破(装甲空母は大破)するか艦載機が全滅すると行動不能になる。
  • 艦載機には熟練度が存在し、撃墜されると低下するため頻繁に鍛え直す必要がある。

といった欠点を抱えている。これらの欠点は、空母はおろか戦艦をもワンパン大破させる火力を持つ敵、強力な艦載機を飛ばす敵、狂った防空力を持つ敵がわんさか出現するイベントマップで顕著になる。
即ちイベントでは中大破&艦載機の全滅により頻繁に空母が置物化するため、渋々撤退して艦載機の熟練度を上げ直す作業を余儀なくされるのである。

そのため艦載機熟練度システムの実装前後を問わず、空母には可能な限り対空の高い艦戦をガン積みして制空権を確保するのが(イベントでの)最適解と言われている。しかしそうすると攻撃の手が足りなくなるため、今度は火力不足でボスを撃破できないなどの事態が頻発することになり、先述の理由と合わせてプレイヤーは二律背反に苦しめられることになる。

キャラ性能面についてはもう一つ問題点があり、これには史実が深く絡んでいる。各艦の搭載数について、大半の艦は無印状態の搭載数がおおよそ史実準拠の数値設定になっているのだが、全員改以上になるとこの搭載数が一回り多くなる。中には改二まで含めて最終的に3割以上増えるキャラまでいる始末。ゲームシステム上、開幕航空戦の性能が搭載数にのみ左右されるため、これを向上させるにはそうするしかないのだが、一部数字の延び方が怪しいキャラがいる感じも否めない。また、帝国海軍が追い詰められる大戦後期に登場した艦であるほど搭載数が少なくなる傾向にあるため、上記の史実準拠の数値設定をそのまま採用すると、概ね大戦早期から存在していた艦であるほど搭載数が多く、使い勝手が良いという性能の逆転現象が起きる。

ただそこら辺を厳密に設定すると、大半のキャラの主力航空機を積んだ場合の搭載数がかなり下がる+運用可能な航空機がかなり減ることが予想されるため、相当数の空母がゴミと化す可能性が高い。プレイヤーサイドが一方的に不利を被るだけだからあまり深く考えても仕方ないなと割り切るか、ふざけんな正確に作れと思うかは人それぞれである。 但し深海側は軽空母クラスですら70~90機近い超未来機を積んでくるなどといった事が常態化しているので、こちらだけ史実に則した数字となるのは(機体性能差と敵編成の自由度の高さも相まって)かなりキツイ状況になるだろう。

二つ目はキャラクターデザインの問題。
艦これの空母は、基本的に「弓道をイメージさせるような衣装」で「艦載機を発艦させるための弓を持つ」という2点を考慮してデザインされている。このようなデザインは艦これのサービス開始以前から存在しているが、その中でとある絵師が描いたイラストの赤城と艦これの赤城がそっくりであることが取り沙汰された。そのため、艦これのサービス開始当初からパクリ疑惑が持ち上がっている。

↑左は艦これスタートの3年前、2010年に台湾在住のacea4氏(現在A士に名前を変更)が描いた擬人化イラスト(pixiv)
※ただし本人は上記イラストのコメント欄で「ただ発想が被っただけですから、自分はパクられてるとか思ってません」と発言。(2014年2月26日)

艦豚理論で考えると余りにもあからさま過ぎるパクリであったため、当然のように集中放火を浴びる事態に。それに対して逆ギレした艦王は、6年半後にこのイラストを描いた本人を公式に原画家として登用すると言う信じ難い暴挙に出た。もっともacea4氏本人も「いっそ艦これ絵師に参戦してしまえばよろしいのでは!?」と言われたことに対して「そうですね。運営さんどうですかー?(チラ」(2014年3月24日)と返答しているほどなのでむしろ本人の希望が叶った形ではあるが。

これは「雇い入れたから過去の作品も含めて全て俺様のもの、よってパクりではない」と言っているのと同じであり、遡及法的・盗人猛猛しいと言わざるを得ないムーヴに愚痴スレ住民は呆れ返ることとなった。

同型艦なし

史実では赤城と加賀は一航戦、蒼龍と飛龍は二航戦でそれぞれ同じ艦隊に属していたため、艦これを含めた艦船擬人化ゲーにおいては二人一組で扱われることが多い。しかし五航戦の翔鶴型2隻とは異なり、どちらも同型艦ではないことに注意。2018年11月7日に公開された艦これアーケードのPVでは、加賀を「赤城型正規空母2番艦」とするなど間違いだらけであったため、「海外艦だけでなく日本艦もガバガバ過ぎる」と失笑を買った。

一航戦の発音について

当事者であれば「いちこうせん」と読むとのこと[1]
昨今では「いっこうせん」と読まれているものも散見され、安易に読みやすい方を選んだのだろう事にも併せて苦言を呈されている。
ちなみに、【史実に忠実】を標榜する艦これでは「いっこうせん」読みなのだが、これについて実はけんちょんが度々馴れ合いリプをしている相手が【史実】に不信だったことも観測されている。

余談だが、wikipedia日本語版でも2019年4月17日の編集で括弧書きで「いちこうせん」と読みが追加されていた(それ以前には読み方が記されていなかった)のだが、2022年7月14日の編集で「ち」が「っ」に変更されていた。

赤城

  • 画:しばふ
  • 声:藤田咲
  • 他:R、L、B、A、S、F、P、O、V
  • 改造:改二
  • 限定立ち絵:晴れ着

一航戦の片割れ。ブラゲ中の図鑑における型名や先述のPVでは「赤城型正規空母1番艦」とされているが、そもそも「赤城型」なる艦型は無く「天城型巡洋戦艦2番艦」を空母に改装したものである。

ゲーム開始序盤の任務で入手可能であるため、自軍の戦力が乏しい序盤から中盤にかけての主力となるキャラ。
しかし空母のシステムについての説明が不親切だったことが災いし、サービス初期に戦闘機の護衛をつけずに攻撃機を突撃させ、大量のボーキサイトを溶かすプレイヤーが続出した。加えて当初は航空機の補給周りのバグでボーキサイトを異常に消費していた[2]ことも相まって、鎮守府のボーキサイトを食い荒らす姿から「ボーキサイトの女王」なる有り難くない渾名をつけられることになった。更に、序盤の低コストかつ修理も短時間で済む中小型艦ばかりが自軍を占める環境下において、周囲に比べて激烈に高コストかつ入渠時間もハンパなく長いという時間も資材もバカ食いするイメージが先行した為に、二次創作においてだらけ癖+大食い属性をつけられることとなった。

ただこれにはちょっとした裏話があり、サービス初期は制空権による優位が曖昧だったため「役に立たたない戦闘機よりも攻撃機ガン積みした方が有利じゃん」という発想をした者が多く、敵の艦載機にバタバタ落とされてボーキ消費量が増える、というロジックがあった。当然『提督の決断』等をプレイしてきたり、仮想戦記などを読みまくってりして艦載機の知識があったミリオタ系プレイヤーからは陰で笑われていたが。

このように艦これの黎明期からヨゴレネタを被せられてきた赤城であるが、これだけならば二次創作での扱いが悪いというだけで話が済む。しかしあろうことか、上記のヨゴレネタがZ級クソアニメに逆輸入されてほぼ公式化するという事態に。まともな出番がほぼ無く、出てきたとしてもクッチャ寝ばかりしている上に、食事シーンでは下品に山盛りされたう◯こにしか見えないカレーやゴミの山にしか見えない肉じゃがを食べる汚食事シーンを連発。挙げ句の果てにはカレー大会で調理用に用意されたジャガイモを生のまま貪るという直球池沼行為に及ぶ様が放送され、これらを総合して「赤城ブリブリアンドパクパーク」という蔑称で呼ばれるようになった。

ただ出演声優が相次いで高レベルの裏切者認定により脱落する中、現状残存している声優が声を当てているビッグネームの艦娘であるため、運営や艦豚達にとっては「最後の砦」とでも言うべき存在となっている。

19春イベに合わせて改二、艦王曰く【一航戦旗艦1946】が追加されたが年号からして既にギャグ時空へ突入している。改二のコンセプトは「もし戦没せずに終戦時まで生き残っていたら……」というIF。しかしそれだと赤城を屠った米国最高武勲艦エンタープライズを実装するには矛盾が生じるし、MIでの四空母喪失が原因で生まれた航空戦艦伊勢型があるのも矛盾が生じるんじゃないだろうか?ファミ通で表紙に起用されるなど同イベにおける最大の目玉にしようとしていた節が見受けられるが、立ち絵の問題や同イベでは(相対的に)コロラドなど海外艦が目立ったため殆ど話題にならずであった。

最近は他作品からキャラ付けの濃い赤城達が続々と登場し、それに話題を奪われて劣勢状態である。しかし艦これ赤城も(悪い意味で)強烈な個性があるため、他の面々からの完全な上書きは免れている。
なお艦王の中では「巡洋戦艦赤城」はアズレンを思い起こすため禁句になっているらしく、佐鎮開庁130周年記念のラッピングバスでは「予備艦時代」と称している。

日本の空母としてのネームバリューにより、他艦船擬人化ゲーにおいても必ずと言っていいほど実装されているか、もしくは実装予定とされている。

その中でも愚痴スレで話題となりやすいのはアズレンの赤城である。
加賀共々序盤ステージにおけるドロップ限定のSSR艦であるが、加賀と組み合わせた際の空襲性能は未だトップメタを張るほどであり、妖狐をイメージしたデザインと「ヤンデレ&面倒見の良い」という強烈なキャラ付けから、初期の(日本国内での)アズレン人気を大きく加速させる立役者の一人となっている。そのため艦豚によるアズレンのヘイト創作の被害者になることが多く、上記のヤンデレ成分のみを拡大解釈して畜生キャラにされたり、悪役の立場に立たせやすいことを利用して苔ageのためのかませされるなど扱いを受けることがある。

艦船擬人化ゲーの古株である戦少Rでも当然実装されている。アズレンほど艦豚の目の敵にされたことはないが、当初は艦これ赤城と近いデザインであったことから艦豚に攻撃対象にされたことがあった。現在は改造によって黒を基調とし、さらにケモミミのような艤装パーツが付いた事によって全く違うデザインとなり、艦これ・アズレン赤城の両方の要素を足して優しくしたような感じになっている[3]。またブラウザゲーム「空戦乙女 スカイヴァルキリーズ」とのコラボイベントでは同作のキャラクター「風乃(震電の空乙女)」とのコラボ限定衣装が配布され、戦少Rの看板キャラの1人であるレキシントンに迫る優遇を受けている。

各作品の赤城 ※2018年頃まで

加賀

  • 画:しばふ
  • 声:井口裕香
  • 他:R、B※、A、S、F、P、O、V ※空母とは別に戦艦も登場
  • 改造:改二、改二戊、改二護

一航戦で赤城の相方。元はワシントン海軍軍縮条約の関係で建造が中断された加賀型戦艦のネームシップ(後述)を空母に艦種変更して完成させた経緯があり、同型戦艦には2番艦「土佐」(未成、標的艦として使用)も存在していた。後述にように艦王にとってNo.1のお気に入りと思われる空母だが、それにも関わらずPVでは「赤城型正規空母2番艦」と盛大に間違えられている。

実艦は三段甲板時代の艦尾まで伸びた煙突のせいで焼き鳥製造機と言われるくらい艦内環境が劣悪[4]で、乗組員の風紀も非常に悪かったことで有名。艦王がよくやる艦娘に対するおちょくりの恰好のネタなのだが、何故か艦これでは一切言及された事がない。瑞鶴の七面鳥ネタとかは平気でやるくせに、自分の推しの汚点だけは認めない姿勢なのかもしれない。

中国では1932年と37年の二度の上海事変で日本側の主力艦として猛威を振るい、当時の中華民国海軍を壊滅寸前まで追い込んだことで、「悪魔艦」の異名と共に強く記憶されている。

赤を基調とした赤城の相方ということで、色の基調が青に設定されている。ゲームの台詞回しから二次創作ではお局的な役回りが多く、特に五航戦に対してはやたらと当り散らす。また、度を越して露骨に胸部が盛られることが多い。相方の赤城ほどヨゴレを被せられてるわけではないが、艦王の依怙贔屓を受けることが多い上、一部の特濃艦豚のお気に入りの艦であるためかヘイトを集めやすい。

ゲーム内では正規空母及び装甲空母のステータスの基準となっているようで、新規艦が実装される際は加賀を上回らないように露骨な調整が加えられることがある。また、実艦のカタログ速力が正規空母としてはかなり低速の部類に入るのだが、艦これ内においては何故か速力が高速となっている。このため高速か低速かで著しい差が生まれる艦これにおいては、加賀のカタログ速力が新規艦実装予告時点で使い物になるか判断する為の簡単な目安の一つとなっている。 というかぶっちゃけ、空母に関するあらゆる判断基準が加賀に収束している。

ゲーム中のBGMに「加賀岬」なるボーカル付きの曲まで挿入されており、贔屓の引き倒しここに極まれりと言ったところ。更には艦王が海上自衛隊が保有する護衛艦「かが」をこの「加賀」と同一視し、進水式で股間のアレ♂を勃たせながら護衛艦「かが」の写真を撮るなど、そのShipf**kerぶりを内外にこれでもかというほど見せつけた。こうした依怙贔屓は艦王の個人的な趣味だけが理由と言う訳ではなく、DMM創業の地が石川県加賀市であることも関係していると見られ、元DMMゲームズ代表の片岸憲一が「加賀市出身なので加賀を愛用している」とインタビューでコメントしたこともある。

このように異常なほど艦王は加賀に対して執着していたのだが、2018年8月7日に中の人の井口裕香がアズレンの江風役として登板したことで終焉を迎えることになる。その後の11月20日に「護衛艦かが」からの依頼でイラストを寄贈した旨の告知をしたのだが、一部記号や小物が入れ替わっただけのゲームのイラストの使いまわしという有様。いくらなんでもやる気を無くし過ぎである。

極めつけは、三越伊勢丹コラボで制作中だった加賀の飛行甲板がプリントされたトイレットペーパーだろう。試作品の段階で発売中止と相成った代物だが、加賀嫁提督を憤慨させるには十分な代物と言える。
しかし、仮にもお気に入りだった艦に対してこの仕打ちは非道すぎるのでは?

そんな艦王のご執心とは裏腹に、何故かZ級クソアニメの放送時には「加賀役を井口裕香に代えるな」と抗議する艦豚が続出した。代えるも何も加賀の中の人は最初から井口だったので、艦豚達が誰と勘違いしていたのかは未だ謎のままである[5]

そして時は流れ、2019年5月に悔シーパラのステージ上で改二の追加を発表したがブラゲへの実装はそれから1年以上経った20夏イベ終了直後に追加された。赤城の先例に倣い護衛艦かがの要素を突っ込んだ魔改造……を含む3種類。

(改二×3の詳細は作成中)

他艦船擬人化ゲーにおいては赤城と同様に、一航戦のネームバリューから多くの作品に登場している。

アズレン加賀は赤城とは違い、バトルマニア的なキャラ付けがされている。五航戦に対してはあくまで本人の気質から戦闘では厳しいというぐらいで、艦これのような明確な確執は描かれていない。赤城がいろいろ暴走しそうな性格なせいでストッパー的立ち位置に置かれているので、場合によっては瑞鶴に対して制御の利かなさそうな艦これ加賀より常識人ではないかとも解釈されることがある。大陸版では上海事変をベースにしたイベントが開催されたことがあり、その敵役として登場したことがある。日本版他では開催されておらず、中国でも「抗日神劇がすぎる」という理由で大きな不評を買ったため復刻もされていない。

戦艦少女Rでは「わし」が一人称の年長者ぶっているキャラクターになっているが、酒乱だったり、素では意外と普通の女性だったりとギャップが激しい。ソノミラではあろうことか自室で酒を作り始めるほどの酒乱と化しており、赤城からあんころ餅をしょっちゅう簒奪していく割と自由な人として描かれている。赤城からは「加賀のド阿呆」と称される程の奇人だったが、戦艦駿河が主役となる「無我に咲く烈火の瞬き」にて覚醒。空母であるにも関わらず駿河の指導者となり、未熟だった駿河を一端の隊員へと育て上げ、それまでの変人キャラから一変、カッコイイ師匠キャラを確立した。

2018年12月、戦艦少女Rでは加賀の改造を追加することが発表され艦これが途中で放棄したも同然の日本空母全艦の改造が可能になった。 更に追い討ちをかけるかのように、アズレンでも「もしワシントン海軍軍縮条約による艦種変更が無かったら」というIF設定の戦艦加賀の実装が告知された。それに発狂した艦豚が「遂にアズレンは『戦艦加賀』とかいう存在しない艦船を出しやがった」と斬りかかったが、前述の通り加賀は元々戦艦として建造されため盛大にガバ知識を晒してしまった。ストーリー上でもワシントン海軍軍縮条約のようなものがあった事を示唆する過去の物語として纏められているため「シジツガー」というお気持ち表明も真正面から叩き伏せられた。

そもそも、艦これの図鑑説明でも(「八八艦隊三番艦として建造されました」という微妙に変な説明ながら)元々戦艦として建造された事を説明しているのだが、艦豚くん的には存在しない艦船らしい。
嚮導艦といいこれといい、何故艦これ内にも記述のある設定ばかりを「存在しないもの」と言ってしまうのだろうか。

余談だが、艦これ白書にて空母加賀の艦種が「戦艦」になっているという誤植があった。というか、実は一航戦・二航戦全員「戦艦」と誤植されている。

2022年のアズレンにおけるキャスト交代

アズレンの加賀役はスタート当初から茅野愛衣だったのだが、2021年初頭に諸事情(出演声優#茅野愛衣参照)で中国大陸の仕事から完全に干されてしまいアークナイツでは日本版を含めてキャスト交代が断行された。そのため、アズレンでも対応が注目されていたのだが大陸版以外は日本版を含めて加賀、愛宕、レナウン、グラーフ・ツェッペリンの4キャラとも茅野CVと後任の新CVの選択式となっている。

問題はここからで、なんと2代目の加賀役に起用されたのは、茅野にとって事務所の同僚に当たる井口裕香だった。かなり変則的なパターンだが、艦これと他艦船擬人化ゲーで同一艦を同じ声優が演じる史上初のケースと言うことになる。しかも、井口はこの年の4月に長年所属したワーナー・ブラザースからKADOKAWAへレコード会社を移籍したばかりだったので、艦王がその気になれば恩赦も現実的に有り得ると見られていたのだが……今までの【裏切者認定】とはレベルが桁違いのため、艦王や信者が超特大のヒットマークを出すことが警戒されている。

蒼龍

  • 画:しばふ
  • 声:上坂すみれ
  • 他:R、B、D、S、F、P、O

二航戦の片割れ。後述の通り相方の飛龍は準同型艦と言えなくもないが、通常は同型艦として扱われておらず、ブラゲ中の説明では蒼龍型1番艦となっている。
しかし、何故か前述のPVでは「飛龍型正規空母2番艦」と紹介された[6]。また提督のずる休みの代わりにKADOKAWAが発売した『艦これ白書』では「戦艦蒼龍」と盛大に艦種を間違えられた。

艦これにおいては2014年に実装された「蒼龍改二」が良くも悪くも艦これの体質を物語る一隻として知られる。
「九九式艦爆(江草隊)」を初期装備として持参しており、これが開発可能な最強の艦爆「彗星一二型甲」の完全上位互換であることから、多くの提督が必然的に牧場することとなった。2013年に開発可能になった装備から新規開発可能になったものは殆どなく、強力な装備を持つ艦娘は複数所持して装備をむしり取るしかまともに強くなれる道はない事を無意識に悟ったが故だろう。

その後もプレイヤーが強くなる事を悔しく感じる運営の方針か、「艦攻・艦爆は改修工廠のラインナップに含ませない(一応「零式艦戦62型(艦爆)」は改修できるが対空しか上がらない)」「強力な艦攻・艦爆が実装されてもランカー報酬か高難易度の海域突破報酬限定」など、こと艦載機に対しては極端な冷遇が繰り返されることとなり、その方針を作り出した戦犯ともいわれる。

なお、キャラ自体の性能については飛龍の性能を平坦気味にした感じになっており、ぶっちゃけほぼほぼ下位互換になっている。

雑調整なのは装備・性能面に留まらず、2018年11月16日実装の秋の私服mooodeのまま2019年2月を迎えた。……秋冬どころか春まで一月切ってるんですけど。
2019年11月20日のメンテにて艦娘秋冬「私服」modeなどと誤魔化しつつ再度登場。そのまま無事2020年を迎えた。

飛龍

  • 画:しばふ
  • 声:上坂すみれ
  • 他:R、B、D、S、F、P、O、V

二航戦の片割れ。蒼龍とは準同型艦と言えなくもないが、条約の関係で設計が大幅に異なるため一般には同型艦とはされていない。ブラゲの説明中でも蒼龍型・飛龍型で分かれている。なお前述のPVでは「飛龍型正規空母1番艦」と紹介された。

初期の性能としては基本的に蒼龍のコンパチだが、4空母中最後まで生き残っていたという逸話を反映してか、飛龍の方が回避・運が高くなっている。ただし、計算式の関係上誤差の範囲である。 その後「飛龍改二」が2014年に実装されるも、初期装備の「九七式艦攻(友永隊)」が開発可能な最強の艦攻「流星改」の完全上位互換となっていないこと、「九九式艦爆(江草隊)」に比べて複数所持する必要性が薄いことから、相棒の蒼龍ほどヘイトは買っていない。

改二になると意味不明に盛られた高火力と丁度いい具合に盛られた搭載数により、バカみたいな高性能キャラとなる。
その一方で事あるごとに多聞丸を連呼するようになる為、「元カレの話を延々し続ける彼女みたいだ」と一定のヘイトを買うことになった。

リアイベなどではほぼ必ず多聞丸に絡めた名前の物品に飛龍が喋っているようなセリフをつけるのが定例となっているが、居酒屋コラボにて語源が「多摩」である「多満自慢」という酒のコメントを飛龍の担当にし「多聞丸」と語りかけさせたケースもある。

また、格安航空会社のPeachに艦これのラッピング広告[7]を出した時には、記念として飛龍がキャビンアテンダントの制服を着たフィギュアが作られた。このフィギュアはさっぱり売れなかったとみられ、その後もリアイベの物販で毎回並び続けた末、第2次秋刀魚祭りでは遂に来店者用のお土産となる有り様だった。このラッピング広告、期間は不明だが2017年5月下旬から登場し始めた。広告価格の改定があった可能性もあるが、3ヶ月広告の場合3500万円、半年広告の場合6000万円である。

(出典:http://cres.ne.jp/new/wp-content/themes/izm_tcd034/pdf/Peach.pdf)

他艦船擬人化ゲーでは全部で4タイトルに登場している。
戦少Rでは「茶髪のポニテ+オレンジの着物+弓を持っている」と艦これの飛龍と良く似ていることから、一時期艦豚からパクリ認定を受けていた。ちなみにこの配色は史実の飛龍に乗艦していた飛行隊が由来であり、他の南雲機動部隊の配色とのバランスを考えていけば、橙色が採用されるのはそうおかしなことではない[8]

アズレンでは「白髪のポニテにウサギの耳+青の着物+花札を持っている」と、艦これの飛龍とはデザインが全く異なるため、現状艦豚からは特に何も言われていない。
しかし赤城と加賀が低確率でドロップする3-4のボスに設定されているため、それを狙って相当な数を周回する=それだけ飛龍がボコられることになった結果、艦これのノリをそのまま持ち込んだ豚崩れにより「サンドバッグ空母」なるdisネタが一時期横行することになった。プレイアブルキャラとしては、蒼龍と同様の二航戦スキルを持ち、更に致死ダメージを受けた際に即時航空攻撃を発動し一定時間無敵になるスキルという形で「最後まで生き残り戦った空母」を表現している。このスキルの名前も、かの有名な電文「飛龍ハ健在ナリ」がそのまま使われている。

大鳳

  • 画:島田フミカネ
  • 声:能登麻美子
  • 他:R、L、B、S、F、O

艦これ初の装甲空母で、中破していても攻撃可能という特性を持つ。しかし入手が大型艦建造限定であり、資材の中で一番回復率の悪いボーキサイトを大量に要求される為、1回まわすのも一苦労。出現率もそこそこである為、運が悪いと1年近く大型建造を回しても手に入らない。仮に出たとしても燃費が悪く普段使いに不向き(それでも演習でわずかの経験値と共に大量のボーキを溶かすよりは、通常海域で育成した方がマシ)で、イベントでは艦種制限に引っかかり力を発揮できない…と不遇まみれの艦娘。

最近ではIF改装により他にも装甲空母が手に入る事と、それらが史実縛りに適合している(イベントの舞台の関係上、大鳳はほぼハブられる)事などが合わさって、更に隅っこに追いやられている。

CVは能登麻美子であるが、実装時には能登氏の持ち味を完全に殺した風邪声ボイスに「ガッカリした」「こんな声でやらせるとか運営はふざけてるのか?」などの批判が多かった。未だに草百科の「能登病」の項目にあきつ丸とまるゆと春風を含めてキャラの名前が全然挙がらない辺りお察しである。キャラの推し方も、目立つ物は史実を悪意的に解釈したガス自爆という不謹慎ネタのみで、それに伴って運の値を非常に低く設定された。挙句の果てはガス=屁という安易な連想から「オナラをかけてきそう」というマジキチな二次ネタが蔓延ることになり、外人提督をクレイジー(意訳)と驚かせた。中破絵が臀部を強調したようなイラストだったのもこのマジキチ二次ネタの一因かもしれない。

Z級クソアニメ最終話での通称「レベル1大鳳」も未だに語り草となっている。一応アイキャッチがフミカネ絵だったのだが、それ以外の部分が酷すぎてほぼ語られる事はなかった。ドイツ艦といい、どれだけフミカネに嫌がらせすれば気が済むのか。

現状では、艦王とフミカネが絶縁状態なのに加えてCVの能登がアズレンの信濃役に抜擢されたため「もはや改二は望むべくもない」と言う見方が支配的になっている。

他艦船擬人化ゲーでは6作品に登場。キャラデザや性格に共通性は無く、タイトルごとの個性が強く出る艦の1隻になっている。

中でも愚痴スレで話に出るのはアズレンの大鳳である。 日本版1周年で登場し、強烈なキャラ付けとCV:悠木碧で爆発的な人気を獲得したが、この際史実上で大鳳を沈没させたアメリカの潜水艦アルバコアも同時に実装されたことでも話題となった。 ゲーム中では大鳳がアルバコアのことを「良きライバル」として認めている描写があり、明確にアルバコアを怨敵と位置づけている艦これ界隈とは真逆のスタンスとなっている。そのため、案の定と言うべきか一部艦豚が発狂し荒らし行為に走る原因となった。

翔鶴型

知名度こそ一航戦には及ばないものの、ヨークタウンを撃破、レキシントンとホーネットを撃沈、翔鶴に至ってはかのエンタープライズを何度もドック送りにした経歴を持つ武勲艦姉妹である。国民的ゲーム『ドラゴンクエスト』でも、この2隻から名前を付けられたモンスターとして「ズイカク」と「ショウカク」が存在する。殆どの艦船が世に名を知られる事が少なかった時代でも元ネタにされるのだから、その実力は侮ることは出来ない。

しかし艦これにおいては、一航戦との確執をネタにする方が面白いと思われたせいで経歴について触れられることが皆無となり、五航戦=弱いという風評を作り上げてしまった。艦豚達もそのことを自覚していた為か、後にアズレン翔鶴の「何故か弱い印象がついちゃって」と皮肉めいたセリフや茶目っ気たっぷりに苔翔鶴のセリフを引用したセリフを見た際には「自分たちの翔鶴と艦これに喧嘩を売った」と勝手に思い込みを爆発させ、自ら艦に対して不遇な扱いをしていた事を暴露して自爆した。またネット上ではそれを真に受けてなのかは知らないが、ツイッターやレビューサイトなどで(擬人化キャラに限らず)五航戦に対し強烈な憎しみと殺意を吐露する頭のおかしいアカウントが見られる。

ただし、艦これブラゲ内においては幾多の贔屓とも取れる強化を受けており、装甲空母へのコンバート改装や専用装備である墳式強襲機の存在、18冬イベで瑞鶴が主役級の扱いを受けたことなどから日本艦の中では最強の一角であり、重要なメタキャラの一つとなっている。

その一方で、下記のような理由から初心者・復帰勢お断りの簡悔仕様の象徴としても知られる。

・入手に難がある
通常建造でも出るとはいえガチャはガチャ。資源を貯めるのも一苦労なのに確率が低く設定されていることから、エンジョイプレイではまず建造できない。かと言ってドロップは早くて4-4ボスなので、そこに行くまでの主力を鍛えるのに時間がかかる。2-4突破がワイワイ言われてた時期に追加されたかなり初期のキャラのはずなのだが…

・改二実装任務群の簡悔ぶり
随分経ってから改二が実装されたのだが、設計図の他に「試作カタパルト」という限定アイテムが必要となる。しかしこのアイテム、イベント報酬でごく稀に配られる他は任務で4つしかもらえない。その任務もいくつもの難関任務をクリアして初めて出現するものであり、初心者はイベント報酬の方が先に貰える場合もあるほどの面倒な仕様となっている。そうして改二および装甲空母である甲形態にして初めて専用装備である墳式強襲機の「作成(支給ではない)」任務が出現する。クッソ重いネジ消費と資源を使って得られる墳式強襲機だが、つい最近まで敵の対空砲火で容易く吹っ飛ぶゴミ装備だった。今は対空砲火に対する耐性が付き、普通に使えるようになっている。もちろん一点物であり、ロストしてしまったら再入手の手段は一切ない。

・貴重な装甲空母
大型建造限定である大鳳とサラトガを除けば通常入手できる唯一の装甲空母であり、その生存性と専用装備の攻撃力などから一航戦&二航戦の芋空母を完全に過去のものへと追いやった。搭載数では加賀が上回るものの、あちらは中破すれば置物化&攻撃力も低いなどから優位性は低く、国産空母内では頭一つ抜けた地位にある。しかし、最近はイベントで空母出禁が増えたため活躍は今一つである。

しかし彼女達の一番の問題点は、後述のメディアミックス、二次創作におけるぞんざいな扱いに集約されると言えるだろう。詳細は各項目を参照していただきたい。

翔鶴

  • 画:コニシ
  • 声:野水伊織
  • 他:R、B、A、D、S、F、P、O
  • 限定立ち絵:晴れ着

翔鶴型航空母艦1番艦。史実のエピソードから「五航戦の被害担当艦」などと言われている。
白髪おしとやか系だが、ゲーム内では妹の瑞鶴ばかりが目立つため基本空気。一応改二(及び改二甲へのコンバート)も実装されているが、性能を語る際はもっぱら瑞鶴の方が引き合いに出されるため、性能の善し悪しについても滅多に話題に上がることはない(評価としては悪くない部類であることは記しておく)。

18冬イベのE7ボス撃破後に始まるエンディング(通称「むさ死」)にも登場しており、(艦隊に編成しているしていないに関わらず)いきなり現れてプレイヤーに感謝し始めるという奇行に走っている。しかし「むさ死」は翔鶴の奇行以上に突っ込みどころが多すぎたため、そちらに話題を取られてしまい目立つことはなかった。

二次創作においても瑞鶴以外との絡みが少なく空気だが、出番が来たら来たで「被害担当艦だからとりあえず不幸な目に遭わせておけばいいや」と、空気のほうがマシと言えるほどのぞんざいな扱いを受けている。初期においてはエロコラやNTR専用空母の常連として、薄い本界隈で人気を博していた(描きやすいということもあるが)。

Z級クソアニメでも一方的に敵にボコられたり、(脚本家に)無意味に脱がされたり、姿を現す時はほぼ瑞鶴のおまけ扱いだったりと、取り巻きのエロモブのような扱いだった。

他艦船擬人化ゲーでは最ラブ以外の全作品に登場。そのうちの4作品はロングヘアーが共通している。
戦少Rにおいては「茶髪+弓道着」という姿で登場。イベント報酬で実装され、日本語版では2018年1月に改造が追加された。性格はおっとりで迷子になりやすいという設定で、これは珊瑚海海戦の戦線離脱のエピソードを基にしたと考えられる。本国版のプレイヤーからは「隔壁太太(隣の奥さん)」と呼ばれているが、「太太(奥さん)」という言葉は同作のレキシントンの愛称にもなっており、現実でのライバル関係を加味したものとなっている。

アズレンの翔鶴は「白髪+着物」姿で登場。日本艦に共通するいわゆるケモ要素は、名前を踏襲して「鶴」となっており、着物の袖などにそれが垣間見える。
瑞鶴同様、プレイアブル化前後でデザインが大きく異なる一隻。清楚な見た目に反して毒舌家という強烈な個性づけがされているが、それが向けられるのは主に一航戦(特に赤城)に対してのみであり、しかもその実単に一航戦に対して強い憧憬と羨望及び嫉妬を抱いているだけというひねくれ者キャラとなっている。そのため、稀にエアプ艦豚や豚崩れが引っかかってリトマス試験紙となることがある。前述の通り艦豚は「毒舌で皮肉とか、翔鶴と艦これに喧嘩売った!」と勝手にキレて暴れていたのだが、見当違いの被害妄想を笑われた上にZ級クソアニメの翔鶴は相当な毒を吐くキャラにされていた事実を突きつけられカウンターを食らうことになった。

瑞鶴

  • 画:コニシ
  • 声:野水伊織
  • 他:R、L、B、A、S、F、P、O
  • 限定立ち絵:クリスマス

翔鶴型航空母艦2番艦。ノベライズの「鶴翼の絆」や18冬イベで主役級の立場となる一方、「七面鳥」や「甲板胸」といったヨゴレ要素を付与されるなど、艦これでは公式・二次共に両極端な扱いを受けている。七面鳥の由来は、マリアナ沖海戦で練度が劣悪となった機動部隊が一方的に撃ち落とされる様をレキシントン(エセックス級)の乗員が「まるで七面鳥のように楽に墜とせるぜ」と嘲笑したことによる。

ゲーム内での性格は重度のシスコンであり、特に2018年以降は悪化の一途を辿っていることから、二次創作由来の提督Loveのイメージを持っている人はかなりのギャップに苦しむ羽目になる。また瑞鶴以外のキャラのボイス追加の際に、「七面鳥」に関する話題を出されてそれにキレるといったネタが仕込まれる事が多い。最近では瑞鶴がキレるシチュエーションを前提に考えたかのようなボイスが追加される事もままある。七面鳥弄りなんて本来はかなりの不謹慎ネタなのだが、運営は積極的にそのネタを使い、他ゲーに反日とキレる信者たちは何も言わない。

それでも一応人気は高く、二次創作でも出番の多い艦娘の一人だが、姉よりじゃじゃ馬な性格のせいか提督とはラブラブというより気心の知れた身内、悪友のような描写が多い。また一航戦の加賀との絡みが多く、五航戦を小馬鹿にする加賀に反目したり、逆に加賀のツンデレと解釈してイイ感じになったりと幅広い創作がなされている(通称:瑞加賀)。しかしこれらの関係性は艦これに限ったものであるため、艦豚および豚崩れが外部に持ち出して顰蹙を買う事例がままある。あと龍驤程ではないが貧乳ネタが定番となっており、他の貧乳キャラを一緒にイジられることが多い。それからとあるMMD動画の影響により、某野球のうまい芸人のイメージが付きつつある。

瑞鶴改二実装に伴い専用の任務が実装されたが、いくつかの問題点を抱えている。
この任務は達成することで「零式艦戦21型(熟練)」を強化していくものであり、全部で2通りのルートが存在するのだが、どちらのルートに進むかによって完成する装備の性能が別物になる。

・「岩本隊長(艦戦)ルート」
「零式艦戦21型(熟練)」→「零戦21型(付岩本小隊)」→「零戦52型甲(付岩本小隊)」→「零式艦戦53型(岩本隊)」

・「岩井隊長(爆戦)ルート」
「零式艦戦21型(熟練)」→「零戦52型丙(付岩井小隊)」→「零戦62型(爆戦/岩井隊)」

上ルートに進んだ場合は順当に艦戦としての能力が強化され、簡悔の極地とも言える震電改には一歩及ばないものの、豊富な追加性能で有用な装備となる。「試製烈風 後期型」が山程ある鎮守府ならまだしも、大抵の提督は対空の高い艦戦を確保するのが難しいまま戦っているため、多くの場合は艦戦ルートを選ぶことが多い。ところが誤って下ルートに進んでしまった場合、「零戦52型丙(付岩井小隊)」から「零戦62型(爆戦/岩井隊)」に機種変更する際、対空の高い艦戦が爆戦へと変化し、折角強化してきた対空の高い艦戦を1つ失ってしまう。

このようにルートを間違えると骨折り損となってしまうのだが、不親切なUIのせいで誤って爆戦ルートに進んでしまう提督が跡を絶たず、それが提督同士のいがみ合いの元ともなっている。あまりに「零戦62型(爆戦/岩井隊)」に変えない提督が多いためか、17年夏イベント後に実装された「空母夜間攻撃」にて「零式艦戦62型(岩井隊/爆戦)」をカットインの条件を満たす艦載機に含めているなどして任務達成を促している模様。

キャラデザインについては、最近は中性的・男性的な格好をする事が多く、やたら貧乳要素を強調して、公式に(初期実装の立ち絵にはある)胸部の膨らみが無い描き下ろしを描かれたりと、見た目のショタ化が著しい。18冬イベ限定立ち絵では鎧武者然とした格好をしていた事もある。グラそのものは割とカッコいいと評判だったが、そのせいでイベ限定という仕様に落胆する声も多い。

Z級クソアニメでは徹底的に艦王の嫁と愛人吹雪と加賀の踏み台として利用された挙句、8話以降は姉と仲良くモブ化という扱いを受けていた。特にメインを務めた7話は終始典型的な出来の悪い瑞加賀同人状態であり、手柄は吹雪に奪われるという有様であった。しかし、それでもZ級クソアニメの被害者に挙げられることはなく、普段から彼女がどう認識されていたか伺える。

他艦船擬人化ゲーにおいては、艦これの瑞鶴と同じく前向きな性格のキャラ付けをされる傾向にある。また史実を反映してアメリカのヨークタウン級空母との絡みが多く、それを利用したストーリー展開を行うゲームも見受けられる。艦これの瑞鶴は人気艦の1人であるため艦豚から目の敵にされそうなものだが、今の所他ゲー(アズレンを除く)への攻撃は見受けられない。

アズレンの瑞鶴は、ストーリ上では赤城&加賀とは別の思惑で行動するキャラとして登場。エンタープライズを「グレイゴースト」と呼んでライバル視したり、大先輩である三笠から戦いの教えを受けたりと、実質裏主人公的な立ち位置となっている。ちなみにアニメなどでもエンタープライズをライバル視しているが、あくまで純粋な強さ比べをしたいらしく、ゲームでは同一艦隊に編成するとエンタープライズと一緒に戦える事を喜ぶ発言をする。この辺りも艦これの日本艦と海外艦ではまず実現できない関係性と言える。

しかし生放送のイベント予告で立ち絵が公開されると、そのデザインが(全く似ていないにも関わらず)艦これ瑞鶴に比べ圧倒的に胸が大きいこと、声優が艦これでも多くの艦を担当した種田梨沙だったことなどから艦豚による攻撃を受けることになる。特に種田梨沙は長らく活動休止していたため、アズレンでの電撃復帰は艦豚達を大いに発狂させることとなり、艦豚による声優裏切り認定を激化させる主因となった。

また、艦これネタの流入による軋轢が起きやすいキャラでもある。台詞一つである「七面鳥の丸焼きが嫌い」という「七面鳥」ネタに対して、一部のプレイヤーから「艦これのdisネタを持ち込んでいる」と批判が上がったり、豚崩れが「ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ」という艦これ瑞鶴と強く結びついた顔文字を無節操に持ち込んで顰蹙を買うなど小競り合いが頻発。しかも後者については、公式が(リプライやコメント欄によく出ているネタを中心とした趣旨の)LINEスタンプに取り入れたことで余計に事態を拗れさせてしまう。 艦豚サイドは「ずいずい踊りをアズレンがパクった」と大激怒し、アズレンサイドからも「艦これネタを思い出すから嫌だ」「単純に使いどころがない」と不満の声が出たことから、ゲーム内のチャットのスタンプでは「ずいずい」という文字が削除されてしまった(LINEのスタンプは大人の都合上そのままである)。所詮ただの二次創作ネタなのにここまで拗れるあたり、艦これの罪の重さが伺い知れる。

雲龍型

他艦船擬人化ゲーでは長らく艦型単位でフォローされていなかったが、2021年にアズレンの日本版4周年で葛城が登場した。

艦これにおいては何故か全員共通で異常なまでに入手が絞られている上に、改(改ニではない)にする為に改装設計図を要求される。
艦載機のネームド版「六〇一空」を持参してくるという都合もあるのだろうが、蒼龍・飛龍を改二にすると持参してくる装備が実質の上位互換(葛城改が持参する「流星(六〇一空)」を除く)となっているためあまり意味がない。艦攻・艦爆はそれらを強化されたくない現状の方針下では強化される見込みが薄く、艦戦も上位互換である「零式艦戦52型(熟練)」が毎月の機種転換任務で入手できるため、いずれも倉庫の肥やしにされる始末である(艦戦はまだ改修工廠で強化できるだけマシだが)。

性能面についても、改にしたところで他空母の改と同等かむしろ若干弱いぐらいの性能となっている。改二なんかがそこここにいる現状ではどうあがいても覆らない。一応、全員正規空母の中ではトップクラスにコストが安いという利点はあるが。

雲龍

  • 画:くーろくろ
  • 声:川澄綾子
  • 他:無し

雲龍型航空母艦1番艦。巻物甲板型で胸がとても大きい。

一部の任務の遂行に必要なのだが、雲龍自体の入手性に難がありすぎる(通常海域深部&イベント)ことから中々進めることができない。
雲龍が必要な任務の果てに、「零戦52型丙(六〇一空)」を「烈風(六〇一空)」に機種転換する任務が発生する。この際事前に改修工廠で改修MAXにしていると、機種転換した時に改修値も「烈風(六〇一空)」に引き継がれる事になる。しかし「零戦52型丙(六〇一空)」の改修工廠入りがかなり遅れたこと、機種転換先の「烈風(六〇一空)」は改修工廠入りしていないことが理由により、「零戦52型丙(六〇一空)」を改修せず「烈風(六〇一空)」に機種転換してしまう提督が続出。当然補填など一つも無い(そしてもう取り戻すすべも無い)ため、これが巡り巡って雲龍へのヘイトにつながる事も稀にあった。
場当たり的に任務を増やし、後にかつての任務と整合性の取れない要素を増やした艦王が悪いのであり、雲龍に罪はないのだが。

現行の他艦船擬人化ゲーには一切登場していないが、過去にはアプリ版鋼鉄少女に登場したことがある(キャラデザ:十五日肉球)。

天城

  • 画:くーろくろ
  • 声:堀江由衣
  • 他:無し

雲龍型航空母艦2番艦で、雲龍と同じく巻物甲板型。天城型巡洋戦艦1番艦の天城とは似て非なるものなので注意。
艦これ改にて、中破絵のまま微動だにせず水上を横スライドしてくるというとんでもない絵面により、強烈なシュールさの演出と艦これさんサイドの制作・管理体制のガバガバさの露呈に一役買った。

前述の通り、「天城」という艦名は関東大震災の被害で未成の段階で解体された天城型巡洋戦艦1番艦、つまり赤城の姉に当たる艦に与えられる予定だったものである。この巡戦天城は2018年末にアズレンのイベントで登場した。 これによりアズレンの方では空母天城の実装が絶たれたかと言えばそうでもなく、空母加賀と戦艦加賀が同じく実装されているため可能性は十分にある。さらに2022年12月には複数のアメリカ艦で艦名継承した艦が「○○Ⅱ」の艦名でほぼ同じ容姿と同一声優、先代の記憶を持ったキャラとして実装されたため、こちらも「天城Ⅱ」として実装される可能性が一気に高まることとなった。

葛城

  • 画:くーろくろ
  • 声:茅野愛衣
  • 他:B

雲龍型航空母艦3番艦。くーろくろデザイン空母の中で唯一の弓型空母だが、矢じりやキャラ周囲に式神が見られるため、準式神型といった感じ。つまり、くーろくろ空母だけ純正弓型が一人もいないことになる。

雲龍型の中では一番最後に実装されたキャラ。初実装イベントでも序盤の報酬(比較的入手が容易)だった上、他の姉妹と比べても運の初期値および上限が頭一つ抜けて高い&改の持参装備が優秀かつ貧乳であるなど、妙に別格の扱いをされていた。但し性能的には雲龍型自体が他の空母より低く、最近流行りの装備ボーナスの類も存在しない為、龍驤のように貧乳ネタでいじられる事も殆ど無く装備だけ没収されてそのままという事が多い。

他艦船擬人化ゲーではアズレンの日本版4周年記念で登場し、長らく独占状態だった雲龍型の艦これの牙城を崩すことになった。

艦これには登場していないが話題になる艦船

艦これの場合「予定は未定」と言った方が当たっているかもしれない。また、雲龍型の未成艦として笠置、阿蘇、生駒があるが、前述の通り艦型単位で他艦船擬人化ゲーへの登場例は無い。

信濃

  • 他:R、B、A

大和型戦艦3番艦から建造途中での艦種変更を経て空母となったが、就役早々からアメリカ海軍のバラオ級潜水艦アーチャーフィッシュに撃沈された稀代の不幸艦として有名。

艦これではスタートから半年後の2013年秋に登場予定がアナウンスされ、C2機関発行の公式同人誌である「提督の夏休み」や「提督の冬休み」(通称:提督のずる休み)でyoukiデザインの予定稿や描き下ろしが紹介されたり、艦王直々に実装する準備が出来ている旨の告知をしたり[9]と、もういっそ出すなら2014年中に出ていてもおかしく無い程の告知がされていた。しかしその後は全く音沙汰が無いまま、とうとう10年が経過してしまった。なおブラゲ内では、紫電改二のポエム説明文で艦王の願望混じりに言及されていた。

その後艦これが二の足を踏んでいる間に戦少R、アビホラおよびアズレンで登場を果たす。
戦少Rでは、大陸版では2016年12月のイベント報酬として登場し、装備スロットの4つ目にアーチャーフィッシュの魚雷を持参していることで話題になった(この魚雷は一度装備から外すと再装備不可、建造時は未所持)。日本版では2017年12月22日イベントレイテ沖海戦の報酬として先行実装され、2018年4月28日に建造イベントから建造可能になった。2019年に改が実装され、改装すると「景雲改」と「天河」、更に艦これでは幻の装備となっている「震電改」のジェット機三点セットを持参する。

アビホラでは事前登録報酬(通常入手も可能)かつ艦船擬人化ジャンルでは初の大和型3隻コンプリートにして、CVが裏切り認定を受けている洲崎綾と艦これに対する当てつけ要素が満載だった。そのためvsアビホラ東京地裁海戦の宣戦布告直後に開催された氷祭り兼第五回 観艦式での「洲崎ハブ事件」の原因になったのではないかと噂されている。

アズレンには大和型自体が登場していないこともあり、信濃が登場することは当分無いと思われていた。しかし大陸版2周年を控えた2019年5月、大陸版の図鑑に新しく信濃が登録されていることが発覚(ただし、図鑑番号はこのデータ流出の直後に廃止されている)。その後2019年12月のイベント内で「眠りに入っている」と存在を言及された後、2020年9月の日本版3周年生放送において、史実で7年かけずに竣工した信濃が艦これ7周年になっても実装されないことを尻目に 正式に実装が発表された。

この時点で、スタート初年の「スタンバイ」発言を未だに実行していないままの艦王は「7年間何やってたんですか」と本田圭佑コピペで煽り倒されたにも関わらず、その後も全く音沙汰が無いまま現在に至っている。

また、何の因果かアズレンに信濃が登場すると発表された当日は、艦これで信濃が「スタンバイ中」と告知されてから2525日目のことであった。

この他、艦これのスタート以前にはブラウザMC☆あくしずに登場しており、艦これでリアイベ常連の大坪由佳がキャスティングされていた。あくしず戦姫でも登場したがCVは上田麗奈に交代しており(大坪はM14/41戦車役で出演)、キャラデザ(ブラしず版のリブート)は同作の三笠と同じく艦これ参加歴のあるくーろくろが担当している。

脚注・出典

  1. https://mobile.twitter.com/koudachinaoki/status/1118145185022664704 これ以外にも度々同様の内容を呟いている。
  2. 特に演習での消費が顕著であり、レベリング目的で出すと大量のボーキを消費する割に経験値が雀の涙しか得られないという事例が跡を絶たなかった。
  3. ただし、改デザインが登場したのは16年の事であり、アズレンの中国版サービス開始よりも先である。むしろアズレンがRの赤城を意識した可能性もある。
  4. 一段甲板への改装時に赤城と同様の煙突に交換されたが、それでも艦内環境の改善には至らず汚名を返上することは出来なかった。
  5. 当時の発言を考えるに「赤城の相方だから当然2番艦で赤城役の藤田咲だろう」と根拠無しに思い込んでいた可能性あり。赤城についても藤田咲に「代えられた」と文句を垂れる艦豚が居た。
  6. 一応艦これにおいては、改以前であれば性能的には飛龍とコンパチの関係にあるので、そういう意味では間違いとは言い切れない。
  7. 艦王は「コラボレーション」と主張しているが、Peach側は特にPRしていないため普通の広告扱いとみられる。
  8. 赤城はその名前からデザインに赤色が採用されやすく、加賀は赤城との対比として青系が採用されやすい。そして蒼龍は青にすると加賀と被るので、昔の青にあたる緑が採用される。そうなると飛龍は配色のバランス上どうしても赤系の色がデザインに用いられやすくなる。
  9. https://twitter.com/KanColle_STAFF/status/389559712217186304