13春イベ
艦これ初のブラゲ内イベント。タイトルは「敵泊地へ突入せよ!」もしくは「敵艦隊前線泊地殴り込み」。
運営からのお知らせ(No.44など)やイベントバナーでは「敵泊地へ突入せよ!」なのだが、出撃画面の海域アイコンでは「敵艦隊前線泊地殴り込み」など、同じイベントに対して公式から複数のタイトルが提示されており、どっちが正しいのか不明。どっちも正しいのかもしれない。
後にACで同モチーフのイベントが開催された際には「敵艦隊前線泊地殴り込み」の方が使われた。
下記の外部リンクも参照。
・ニコニコ大百科 / ピクシブ百科事典 / アニヲタwiki
イベント概要
サービス開始1ヶ月も経たない5/17から開始したイベントで、最奥突破報酬では未だに物議を醸す事がある「震電改」が手に入った。
敵潜水艦が初実装されたイベントでもある。ちなみに、ブラゲの用語集では未だに「潜水艦は将来的に実装予定です!」となっている。
この時から既にバランス調整が滅茶苦茶であり、リアルタイムで色々修正を加えられながら進行していったイベントでもある。
艦これ史上初の明確に難易度を下げられたイベントでもあり、これ以降でも難易度を下げられたイベントはあるのだが、それらはほぼ全て確率や倍率といった視覚的に分からない所の修正や、そもそも修正したこと自体を告知しない、いわゆるサイレント修正だったりといった事が多い。ちなみに、難易度低下のついでに取得経験値も減らされた。
「海域ごとにゲージが設定されている」「ボスにダメージを与えるとゲージが削れる」「ボスを撃破の際にゲージが空になっているとゲージが破壊される」といった今現在も変わらず引き継がれている仕様が幾つか存在している。
また(サーバーが脆弱だったせいで?)猫りやすい状態となっており、イベント外でも休日は丸一日読み込みが遅いということも珍しくなかった。平日であっても夕方ごろよりサーバーからの応答が鈍り始め、以降深夜(日によっては明け方)にかけては露骨に応答が鈍るといったこともよくあった。このイベント中は更に酷く、初イベという事もあってアクセス集中したせいか「環境によっては夜中には攻略どころかまともにプレイすること自体不可能」なレベルで猫が頻発していた。これと同様の流れは13夏イベでも起こっている。
夜戦ゲーのくせに夜間はプレイ困難とかいう自虐ネタだったのかもしれない。つーか一般的な退社時間以降のプレイが困難だったとかどんな層をターゲットにしてたんだよこのくそげ。
信者wikiでは新ドロップの項目が瑞鶴だけになっているが、実は「鬼怒」「阿武隈」も新規追加の限定ドロップとして初登場であった…が、初見で深く考えていなかった者の中にはこれらを改修餌に使った者もいた模様。よって実は新規追加の掘りキャラが突破報酬の3倍もいるという、現在でも類を見ない最初にして最大倍率のイベントとなっている。
ちなみに、現在でも他イベでは最大でも2倍程度。但し掘り頭数4体以上だとか、そもそもの掘り難度が全然違うなど、そういう面では負けている。
ゲージ回復はあるものの、ハズレや意味不明のギミックが無いためイベントの中では一番良心的。この頃は艦これの人気が出始める前であった[1]ので、田中が本腰入れて参加しなかったとも言われている。
マップ紹介
基本的に全て一本道。但しボス前に資材マス(ハズレ)への分岐が用意されていた。
道中に「うずしお」のギミックが仕掛けられており、嵌ると信じられない程の大量の資材を奪っていく仕様となっている。加えて、ゲージの回復速度も割と凄まじい。正にオークらしい展開である。
なお、一部のクリアした海域については再出撃する事ができなくなった。
E1
特に何の変哲もなく、ボス前にハズレ分岐が1個あるだけの一本道。
E1出撃条件に「水上機母艦1隻・駆逐艦2隻を含む全6隻の艦隊」が要求される。しかしこの時実装されていた水上機母艦は千歳型2隻だけだった上に、この2隻は改造を進めていくと軽空母になってしまう為、改造を進めすぎて条件を達成出来なくなる事案が発生した。
ボス旗艦は無印輸送ワ級だったのだが、編成に潜水艦が混じっている。潜水艦が混じっていると全ての攻撃が潜水艦に吸われるのだが、E1では潜水艦に対抗できる小型艦中心の編成が要求されていたため、そこまで問題にはならなかった。ただ対潜0の戦艦が先行して潜水艦にmissをはじき出す様が流石にヤバいと判断されたため、後にこの仕様は早々に修正された。ぶっちゃけ調整ミスというかバグやろこれ。
後の難度低下修正後は、出撃条件の緩和(水上機母艦だけでなく軽空母でも可)とボス前分岐のハズレ率が著しく低下(マスの存在を疑問視するレベル)、更にはゲージ回復が停止した。
突破報酬は女神1個。まぁ、初めてのイベントだし?課金アイテムくれんのかすげー!くらいのもんだった。今考えると尋常じゃなくしょっぱいのだが、当時は課金アイテムの類を後から配布するようなゲームの方が珍しかったような気がする。
この後1年もしない内に、他所ゲーでは課金石&アイテムの配布が当たり前のような状況になるのだが、艦これは現在に至るまで激烈に報酬が渋いまま生き永らえるとは誰も知る由は無かった。
E2
出撃条件に「重巡2隻・軽巡1隻を含む全6隻の「高速」艦隊」を要求された。
「道中3戦+うずしお2種の後にハズレ分岐」という軽く頭痛のする一本道マップとなっていた。
ボス旗艦はなんかもう本当に色々出てくるが、どいつもeliteモブ…ではあるのだが、実はもうこの時点で当時の2-3以前のボス編成より強い。開幕1ヶ月目のイベントの序盤でこれとか、どういうprayerを対象にしていたのだろうか。ボス編成に関しては、難度低下前後で大きく様変わりするのだが、どっちの方がキツかったかと聞かれてもよく分からないくらい良し悪しが変化する。
難度低下修正後はうずしおが丸々一個削除されて「何もなかったマス」になった上で、ボス前分岐のハズレ率が著しく下がり、ゲージ回復も止まった。
突破報酬は「46cm三連装砲」。所謂大和砲。当時はフィット補正とかよく分からんものは全くなかったので、当時は全戦艦共通の最強の主砲だった。「現実に○○がこの主砲積んだら沈むよね?撃てないよね?」とかそういう議論は当時からあったが、「まぁゲームやし?」くらいの認識。チートで駆逐艦にこの砲を積ませてその図を想像して笑ったり、といったほほえましいノリがこの頃はまだ残っていた。
E3
出撃条件に「航空戦艦2隻を含む全6隻の艦隊」を要求された。
航空戦艦になれるのは伊勢型or扶桑型しかないので、レア枠の伊勢型ではなく扶桑型を使用する…と行きたいところだが、扶桑型は航空戦艦化に要求されるレベルが少し高めに設定されていた。イベントの中後半あたりから艦これを始めたprayerの中には「航空戦艦とかどこにいるの?」「航空戦艦化するのは分かったけどそもそもドロップしない」「ドロップしたけどレベル上げがががg」「もう1隻必要とかマジ?」等々出撃条件時点で詰まる&くじける者もいた模様。
マップ自体は一本道+ボス前ハズレ分岐。更には道中にもいい数のeliteが混じってきた為、始まったばかりで1-xしかやってない人たちがそこそこいた時期としては割とキツキツな印象があった。
ボスは「泊地棲鬼」。お供にflagshipが混ざる&残りは全員eliteと、当時の山場である2-4と同等かそれ以上の編成で割とヤバかった。
難度低下後は全体的にeliteが減る・eliteでも弱いキャラに差し替えられたりしたのだが、1マス目に弱化ヲ級elite編成とル級elite編成が追加された。どっちもどっちというか、ル級の方がマズい場合が多いんだが。なおこちらは難度低下後もゲージ回復が止まらない上に、ボス戦でヲ級flagshipが混じるので、結局痛い目見る事には変わりない。
突破報酬は空母「翔鶴」。ひでぇ不幸イジリの始まり始まり(白目)
E4
うずしおも何もない完全な一本道。道中は潜水艦2戦+水上艦1戦。
「浮遊要塞」初登場マップ。ぶっちゃけ砲撃の出来る空母といった性能で艦載機もそこそこな性能のキャラであったのだが、耐久が戦艦並みであった事と、搭載数がハンパなく多かった為、見た目の性能以上の意外な被害を与えてくる敵ではあった。道中にはル級flagshipのいるいない編成が混じっていた。
ボスは「泊地棲姫」。当時としては激烈に高い耐久と、お供の浮遊要塞5体組との開幕航空戦が割と面白い見た目をしていた。浮遊要塞共々、航空・砲撃・雷撃の全てに参加するので、手数も滅茶苦茶に多かった。
当時はまだ始まったばかりで轟沈条件がいまいち解明されていなかったこと、ゲージ回復速度が馬鹿みたいに速かった事(後の難度低下処置後でもE4だけはノータッチだった)などが相まって思ったように進行しなかったため、実は大和5%の13夏イベ並にヤバい状況ではあった。しかし当時はまだ「普通に倒せるボスだった事」や「そこまで雰囲気が悪化するようなヤバい事案は起こっていなかった事」「当時はまだそこまで人が多くなかった事」もあって、そこまで危険な雰囲気はなかった。
なおこの時点で既に、水面下でprayer達の簡悔に対する負の感情が蓄積していた事が後に判明する事となる。
突破報酬は「震電改」。未だなおこれを超える素の対空値を持つ艦上戦闘機は設定されていない。後の基地航空隊の実装時に想定外の機体で活躍されると悔しいせいか、行動半径が「2」にされた。局地戦闘機ばりの短半径だけど、元ネタの「震電」が局地戦闘機だからね、しょうがないね。
ちなみに、震電改は元ネタの"(半ば眉唾な)逸話"に準拠するならジェット式の戦闘機である。また、艦これにおいてはジェット式航空機は一部空母専用の装備となっている。しかし何故か震電改は依然として全空母が装備可能である。単に修正しなかっただけなのか、全く別の何かのつもりで設定したのか、詳細は不明。むしろ後者であった場合、一体何をイメージした戦闘機なのか、何を思って震電改などといった名称にしたのか、疑問が残る。
なお、このマップは突破報酬よりもドロップの「瑞鶴」の方でハゲた人がそこそこいた模様。
雑記
- 翔鶴型の2体は、イベント終了3週間後の6/26に建造落ちした。「先行実装だから」と見るにしても大分間隔短い気がしなくもない。本来どの程度の期間運営する想定で作ったブラゲなのだろうか。
- 震電改は未だに再入手法はない。微差栗田くんのアイデンティティーとしておりゅ素材に使われている。
つかお前は艦これしてないで仕事しろよ、ただでさえ会社がやべーんだから。10周年記念の任務で約1週間限定で追加入手可能になっていた(過去形)が、実質的に要求される必要工数と時間が凄まじく、それこそ「単に13春イベをするだけ」で入手可能だった1機目とは比べ物にならない代物だった。
脚注・出典
- ↑ 例えば、妙な注目を引くようになった切っ掛けと言われているヒラコーショックは5月27日で、このイベントが終わる1週間前くらいなのだが、これを境にプレイヤーが急増したというようなデータは得られていない。