「角川アーキテクチャ」の版間の差分

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一応黒字ではあるが、黒字額は222万7000円(前期比-94%)と大幅に縮小した。<br />免除されている固定費を厳密に入れれば赤字転落である。<br />変に黒字にこだわらず、特別損失などを計上して完全に赤字にしてしまった方が[https://www.fundex.co.jp/contents/post/9 「法人税が0になる」など節税のメリットがある]。運転資金は銀行から借り入れできなくてもKADOKAWAから持ち出せばいいのだから。<br />こうなった要因として考えられる代表的なものは以下の通り。
一応黒字ではあるが、黒字額は222万7000円(前期比-94%)と大幅に縮小した。<br />免除されている固定費を厳密に入れれば赤字転落である。<br />変に黒字にこだわらず、特別損失などを計上して完全に赤字にしてしまった方が[https://www.fundex.co.jp/contents/post/9 「法人税が0になる」など節税のメリットがある]。運転資金は銀行から借り入れできなくてもKADOKAWAから持ち出せばいいのだから。<br />こうなった要因として考えられる代表的なものは以下の通り。
#営業活動に失敗して大赤字を出した
#営業活動に失敗して大赤字を出した
##今期、それなりに商品は作ったが全然売れず、年度末の決算の前にさっさと処分した
##前期の決算で売れ残り商品を流動資産に入れていたが、売れないので一部処分した
#他社でのフィギュアなど関連商品の生産が止まり、売上が急落している(=艦これというコンテンツの需要が無くなり、別のコンテンツにシフトしている)
#他社でのフィギュアなど関連商品の生産が止まり、売上が急落している(=艦これというコンテンツの需要が無くなり、別のコンテンツにシフトしている)
#営業活動で生産したものがまだ市場に出ていない先行投資状態で、その分利益を食ってしまっている
#営業活動で生産したものがまだ市場に出ていない先行投資状態で、その分利益を食ってしまっている


ここでどんなに考察しても有価証券報告書がないので、先行投資なのか事業がうまくいっていないのか細かい状況は断言できない。
ここでどんなに考察しても有価証券報告書がないので、事業がうまくいっていないのか先行投資なのか細かい状況は断言できない。


*比率
*比率
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*流動負債が3124万4000円と減少し、流動資産が2億6324万7000円と減少。一方、固定資産が1097万9000円と大幅に増加。
*流動負債が3124万4000円と減少し、流動資産が2億6324万7000円と減少。一方、固定資産が1097万9000円と大幅に増加。
**流動資産と総資産がどちらも減少したことから、前期で売れ残った不良在庫をある程度処分している可能性がある。前期、妙に流動資産が急増していたことからその可能性は高い。
**流動資産と総資産がどちらも減少したことから、前期で売れ残った不良在庫をある程度処分している可能性がある。前期、妙に流動資産が急増していたことからその可能性は高い。
**固定資産の急増から鑑みるに、艦これアニメ2期に関する生産活動を積極的に行っており、完成した分の版権が資産として計上されたものの、それが商品化せず市場にでていないので利益にならない状態と考えられる。<br />流動資産の現金で固定資産(版権)を生みだしたものの、それがまだ売上を生み出していない時に見られる動きである。<br />投資した支出だけ計上して売上が計上されていないため(先行投資状態)、その分利益を食ってしまい、最終的に大幅な黒字額の減少という結果を生み出してしまったと考えるのが妥当であろう。
**固定資産の急増から鑑みるに、艦これアニメ2期に関する生産活動を積極的に行っており、完成した分の版権が資産として計上されたものの、それが商品化せず市場にでていないので利益にならない状態と考えられる。<br />投資した支出だけ計上して売上が計上されていない先行投資状態のため、その分利益を食ってしまい、最終的に大幅な黒字額の減少という結果を生み出してしまったと考えるのが妥当であろう。
*次の期でどれだけ巻き返した数字が作れるか、逆に作れないかで、「艦これ」というコンテンツの価値が明白となり、今後のKADOKAWAにおける商品の扱いが決まると言っても過言ではない。
*次の期でどれだけ巻き返した数字が作れるか、逆に作れないかで、「艦これ」というコンテンツの価値が明白となり、今後のKADOKAWAにおける商品の扱いが決まると言っても過言ではない。
**ただし、第5期の中頃に[https://group.kadokawa.co.jp/information/media-download/855/92351022553f63c0/ KADOKAWA取締役会長(およびアニメツーリズム理事長)の角川歴彦が東京五輪の贈賄疑惑で東京地検特捜部に逮捕]され、[https://irbank.net/E30731/officer 事件当時(2019年9月~)はKADOKAWA代表取締役副社長だった井上伸一郎]の経営責任追及が不可避となった。<br />現状、2021年9月から贈賄が始まったとみられているので栗田穣崇は回避できるかもしれない(2019年2月取締役を退任)が、それより前から始まっていたと確認されると責任追及される可能性がある。<br />本容疑の影響でKADOKAWAは複数の自治体から締め出されるようになっており<ref>処分期間は4ヶ月(愛知県他)〜1年(岐阜県、奈良県他)と自治体により異なる。4鎮守府を抱える神奈川県、京都府、広島県、長崎県および横須賀市、舞鶴市、呉市、佐世保市はKADOKAWAに対する入札資格停止処分を行っていない(2022年10月17日現在)。また、入札資格停止処分は受けた企業の子会社に対しても連座適用されるのが原則となっており、角川アーキテクチャも当然この対象に含まれる。</ref>、後ろ盾を失った状態でどれだけの数字を生み出せるのかは未知数である。<br />菊池剛はKADOKAWAでは取締役ではなく執行役員Chief Anime Officer(CAO)兼 Chief IP Licensing Officer(CLO)であり、経営に関わる立場ではないためほぼ関係ない。
**ただし、第5期の中頃に[https://group.kadokawa.co.jp/information/media-download/855/92351022553f63c0/ KADOKAWA取締役会長(およびアニメツーリズム理事長)の角川歴彦が東京五輪の贈賄疑惑で東京地検特捜部に逮捕]され、[https://irbank.net/E30731/officer 事件当時(2019年9月~)はKADOKAWA代表取締役副社長だった井上伸一郎]の経営責任追及が不可避となった。<br />現状、2021年9月から贈賄が始まったとみられているので栗田穣崇は回避できるかもしれない(2019年2月取締役を退任)が、それより前から始まっていたと確認されると責任追及される可能性がある。<br />本容疑の影響でKADOKAWAは複数の自治体から締め出されるようになっており<ref>処分期間は4ヶ月(愛知県他)〜1年(岐阜県、奈良県他)と自治体により異なる。4鎮守府を抱える神奈川県、京都府、広島県、長崎県および横須賀市、舞鶴市、呉市、佐世保市はKADOKAWAに対する入札資格停止処分を行っていない(2022年10月17日現在)。また、入札資格停止処分は受けた企業の子会社に対しても連座適用されるのが原則となっており、角川アーキテクチャも当然この対象に含まれる。</ref>、後ろ盾を失った状態でどれだけの数字を生み出せるのかは未知数である。<br />菊池剛はKADOKAWAでは取締役ではなく執行役員Chief Anime Officer(CAO)兼 Chief IP Licensing Officer(CLO)であり、経営に関わる立場ではないためほぼ関係ない。
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