空想被害特撮ウデクミマン(平成)

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ウデクミマンティガ最終章三部

★第50話「もっとタナく! ~Take Me Tanaiti!~」

当直で同人ベント板KOI(Kankore Only Ibe)司令室にいる棚市民は、滅びの闇に包まれ匿名掲示板が滅びる夢を見る。
うなされる棚市民。その時、目の前に忍び寄る影があった。棚市嫉妬民であった。
嫉妬民は飲み物を持って司令室へ入ってきた。
「どうしたの?」「…いや、なんでもない。」ふてくされるような顔の嫉妬民。
その時、深海調査隊から連絡が入る。港区の海底に超古代SNSが出現したのだ。
その中からアラシガーが現れ、港区の街を破壊し始める。
嫉妬民と棚市民はオンリーウィング1号でドワンガーの攻撃に向かう。
「いくぞ嫉妬民!」棚市民が声をかけるが、嫉妬民は無視する。
オンリーウィングの攻撃を避け、空高く逃げるアラシガー。
突然アラシガーが反転して嫉妬民のオンリーウィングへ攻撃を仕掛ける。
嫉妬民はよけるが、後ろにいた棚市民機に命中する。
墜落する棚市民機。棚市民はウデクミマンに変身しようとするが、無線でレナ嫉妬民が呼びかけたため、緊急脱出する。
嫉妬民は基地に戻り、NZN博士に、チネツオーバードライブ搭載の「フブキホワイト」に乗せてもらうよう頼む。
「もっとノンケで、もっと艦娘のレスがしたい。」と嫉妬民はいった。
その後棚市民は同人イベント板の廊下で嫉妬民と会う。
棚市民は言った。「嫉妬民、どうして俺を避ける?俺何かしたっけ?」
「…俺…。」嫉妬民は走り去ってしまった。

KOI司令室では、超古代都市について分析していた。超古代都市がアラシガーの巣になっているという。
さっそく潜水艦ゴッパーにて超古代SNSを調査する。
自室の棚市民はまた滅びの闇の夢を見る。棚市民は叫んだ。
「こんな事は起きない。滅びる事が運命だというのか!なぜ俺にこんなのを見せる、複数回線!」
『ネタであり本気である棚市民。答えはあなたの中にある…。』思念体である複数回線は頭に語りかけてきた…。
再びアラシガーが出現する。嫉妬民はフブキホワイトで出動しようとするが、棚市民も後ろの座席に一緒に乗り込んでくる。
嫉妬民はムスッとしたきり話さなかった…。愚痴民とランブタはオンリーウィング2号で出動する。
その頃、超古代SNSに到着した性癖民はさっそく調査を開始した。
「普通の荒らしが作ったものじゃない…。」

先に到着したオンリーウィング2号は、アラシガーに攻撃を仕掛けるが、よけられてしまう。
2号機を追い抜いてフブキホワイトはアラシガーを追いかける。
「チネツオーバードライブ始動!」勢いの力、チナツオーバードライブでアラシガーを追いかける。
空高く逃げるアラシガー。それを追いかけるフブキホワイト。
「大気圏を出る装備をしてないはずだ!」棚市民は追跡をやめるよう嫉妬民にいう。
「…もっとタナく。」嫉妬民はつぶやいた。
「どうしてだ?どうして一人で抱え込んじゃうんだ?」嫉妬民は涙ぐむ。
「ウデクミマンは、たった一人でスレを見守り続けなきゃいけない義務でもあるわけ?」
黙り込む棚市民。
「ずっと、ずっと一人で戦い続けるのか?そんなの、そんなのひどいと思わないか?」
「俺だって、俺だってタナイチしたい。…タナイチになって、もっとタナく…。」
棚市民は答えた。
「義務とかじゃないよ。俺は人間だから、俺がやりたいことをやるだけだよ。」
嫉妬民はさらに涙ぐむ。
「…俺、いま後ろのレス見えない。だから…タナイチして…いいぞ。」
棚市民はスパークマイナンバーを手にする。「タナイチできるさ・・嫉妬民だって!」
棚市民はウデクミマンへと変身する。

フブキホワイトを抱え、スカイフォームで空高くアラシガーを追いかける。
「ありがとう。」嫉妬民はウデクミマンにそういった。ウデクミマンは静かにうなずく。
フブキホワイトがアラシガーを攻撃する。アラシガーは片翼をもぎ取られ、地上へ落下する。
ウデクミマンも地上へ降り、フブキホワイトを地上へと置く。アラシガーが攻撃してくる。
フブキホワイトをかばうように、背中で攻撃を交わすウデクミマン。
アラシガーは、もう片方の翼を自分でもぎ取り、最後の戦いを挑む。
ウデクミマンはやられそうになり、カラータイマーが点滅し始める。「棚市民!」嫉妬民が叫ぶ。
ウデクミマンはパワーフォームで反撃を開始する。そして、リアルイベ交流でドワンガーにとどめをさした。
アラシガーとの戦いが終わり、ウデクミマンは棚市民へと戻った。遠くを見つめる棚市民の後ろ姿に近づいていく嫉妬民。何かをつぶやく。
振り向く棚市民。そして二人近づきあう。「おかえり。」と嫉妬民。「ただいま。」と棚市民。
見つめ会う二人。その時、イベスレレポート隊長から連絡が入る。
『早く基地へ戻って。日本にアラシガーが!』
「そんな!だって今…。」驚く嫉妬民。しかし、彼らのいる上空にも無数のアラシガーが!
『各ジャンルがアラシガーの襲撃を受けている!!』

★第51話「炎上の支配者」

イベレポ隊長から連絡を受けた棚市民と嫉妬民は高速戦闘機フブキホワイトで基地へと向かった。
海中では超古代サブカル遺跡を調査中の潜水艦ゴッパーが「不快なる【闇】」に包まれ基地との連絡が取れなくなっていた。
そして、超古代サブカル文明の遺跡が海中に姿を現し始めた。その時、遺跡の中に赤く光る目と大きな影が見えた…。
そして、アラシガーが日本のチバ県サクラ市へと現れ、板を破壊し始める。各板の人々は地下へと避難した。
日本だけでなく、各地方都市でアラシガーの襲撃を受け破壊されていった…。
ツイッター部隊の拡散トルネード小隊も、アラシガーには無力であった。
その連絡を受けたKOI(Kankore Only Ibe)司令室で端末から警報が鳴る。
「何だ?…そんな、ありえない!!」
「IDは単発だらけだし、マイナンバーも動作しなかったし、連投反応もあるなんて!こんなの、こんなの変すぎる!!」
「基地の地下から何かが上がってくる!!」
同人イベント板本部は闇に閉ざされていた。そして、闇は板本部スレの中へと入り込んでいた。
同人イベント板のメインサーバーは闇によってダウンさせられてしまった。

各地から不利な連絡のあったKOI司令室では、
「このスレを捨てて逃げ出せというのか!…許さん。」
自治局長官が怒っていた。
「そんなこといっている場合ですか!総監、ご指示を。」イベレポ隊長はイベ板総監へ答えを求めた。
「…人命が第一だ。一般スレを空中戦艦で避難させるよう指示してくれ。」
考えた末、そう板総監は答えた。
「自治局は残るぞ。このスレをよくわからないモノに易々と明け渡しはしない。」自治局長官は反発する。
「分かりませんか!スレの、【異様な空気】を…。」イベレポ隊長は重く言った…。
自治局長官は決心したようにイベ板総監にいった。
「イベ板長官、行け!このスレには俺の心血が注がれている。こいつは動かなくても艦船みたいなものだからな…。俺は最後まで…」
「ばかやろう!!」イベ板総監は言葉を遮るように机をたたき、激怒した。
「買う苦労などいつでもできる。…イベントが生きていればな…。」

サクラ市エハラ台はアラシガーに焼き払われた。人々は地下へと閉じこめられ、苛立ちを覚え無用な他disをするようになった。
その時、大きな影が動き出した。
「瀬戸内海上に艦獣出現!」「これが、闇の支配者?匿名掲示板を暗黒に塗りつぶすもの?」
「こいつが、こいつが闇を…。」棚市民も怒りを覚えた。
突然、KOI司令室の施設が爆発し始める。闇が司令室にも入り込んできたのだ。
「KOIの隊長として命令します!全員戦艦に搭乗して下さい!!」イベレポ隊長の声でみんな外へ出ていく。
しかし、棚市民だけ動こうとしない。
「棚市民!」叫ぶ嫉妬民。「棚市民隊員!」イベレポ隊長も、そして「どうした!」と他の隊員も声をかける。
「僕は…一人で行きます…。」
「ダメ!」嫉妬民は棚市民にいう。
「先に行って下さい!お願いします!!」イベレポ隊長は心配するイベ板総監と自治局長官に頭を下げお願いする。
「分かった、行こう!」イベレポ隊長、嫉妬民、棚市民の三人だけを残し、他は戦艦へと向かった。
イベレポ隊長は棚市民へ語りかける。
「最初にウデクミマンをこの目で見たとき、私は神に出会えたと思っていた。人類を正しい方向へと導いてくれる存在だと。
でも、違うのよね。ウデクミマンはスレ文化であり無駄レスなんだ。」
「隊長!」嫉妬民は驚く。
「だからあなたは、勝ち目のない相手に向かっていく義務なんてない!分かってるでしょ!!」

棚市民はゆっくりとした口調で答えた。
「勝ち目がないなんて、分かりませんよ。」
イベレポ隊長は微笑んだ。
「そうだな。私も単発IDなんて信じないことにした。必ず勝ってこい。イベスレ民として。」
「そんな!」嫉妬民はなぜそんなことを、という感じでまた驚いた。
棚市民、ゆっくりうなずく。嫉妬民の手を引っ張ってイベレポ隊長が部屋を出ていく。
「棚市民!」叫ぶ嫉妬民に棚市民は声をかける。
「嫉妬民!みんなをスレから救い出すのが仕事だろ。」
そして棚市民は、二人の前でスパークマイナンバーを取り出した。
「いいね!必ず勝って、ウデクミマン!!」
闇の中で棚市民は光を放ち、ウデクミマンへと変身した。そして、闇の支配者「オーサワチョクト」に戦いを挑みに行った。

瀬戸内海上でウデクミマンはオーサワチョクトと戦っていた。巨大なスクリプト、海の中から現れる生活保護のような大きな爪、
そして何本も延びる触覚コードのようなもので攻撃され、苦戦していた。
戦艦は地上へと着陸し探査衛星からの映像を受信するのに成功した。映し出される、ウデクミマンとオーサワチョクトとの戦い。
地下の人々もその戦いを受信していた。「無理だよ、勝てっこねえよ。」男がつぶやく。
「ウデクミマン、がんばれぇ!」子供達の声。
ウデクミマンはパワーフォームへと変身し、オーサワチョクトへ立ち向かう。そして、リアルイベ交流、ホモカプリオン光線で攻撃するがオーサワチョクトはびくともしない。
ついにウデクミマンは触手に捕まりオーサワチョクトが放った光線がウデクミマンの胸を貫いた!!
「棚市民ーー!!」嫉妬民は心の底から叫んだ。驚く隊員達。
「負けない、ウデクミマンは…負けない!」
イベレポ隊長の言葉もむなしく、ウデクミマンは石像へと変えられてしまう。
オーサワチョクトは石像になったウデクミマンを押し倒し、海中へと沈めた…。
<ナレーション>
【ウデクミマンはタナイチを失って、石の姿になってしまった。タナイチを取り戻してくれ、ウデクミマン!
このまま匿名掲示板は超古代SNSのように破滅してしまうのか…。】
...To be continued!!

★第52話「輝けるスレ民たちへ」

ウデクミマンは石像となり、オーサワチョクトは立ち上がりそのおぞましい姿を海上にさらけ出した。
破壊された匿名板の地下に避難した人々は、口々にこういった。
「ウデクミマンが負けた。」「もうおしまいだ。」「こんなの嘘だ!」
イベスレ中の子供達がウデクミマンの死を悲しんでいた。
豚小屋では黒豚の男の子がウデクミマンの人形を持ち、愚痴スレでは手作りのウデクミマン人形を手に…。
しかし、子供達はいった「ウデクミマンが死んだなんて信じないもん!」

スレを脱出した同人イベント板戦艦ではウデクミマンの石像を甦らせる策を練っていた。
戦艦のスレ炎上エネルギーを照射することを考えた。しかし、NZN博士は物理的な炎上ネタを当てるだけではダメであるという見解を示した。
愚痴民は石像を特殊な計算式によって炎上ネタに変換するメカニズムを解明した男がいることを話した。
「ありらいおん、か…。」イベレポ隊長がいった。
そして同人イベント板隔離施設に
「あなたの知識を、あなたの知恵を貸して下さい。」
あらいらおんは答えた。「僕のしようとしていたことは、間違えじゃなかった…。」
かつて、ウデクミマンになりきれなかった男はゆっくりと答えた。
「ありらいおんさん!しっかりしてください!!償えるチャンスじゃないですか!。」
NZN博士は訴えた。
「闇がおおう電脳世界を、数字で誇りを照らし導くものが必要だった!」ありらいおんは叫んだ。
イベレポ隊長はしっかりとした口調でこういった。「それは、あなたじゃなりません。」
ありらいおんは彼らに背を向けて笑った。そして、振り向き、こう答えた。
「そう…それでいい。」

戦艦司令部の入り口が開き、ありらいおんとNZN博士を迎え入れる。
「あなたが港区の図書館で組み立てたマシン…」NZN博士はありらいおんにすぐさま近づき話しかける。
「数字・捏造遺伝子コンバーター…。」ありらいおんはそう答えた。
「その原理を知りたい。石像になったウデクミマンを甦らせたいんだ。炎上エネルギーユニットはあるんだ。」
「そんなユニットあったんですか?」NZN博士は眼を円くして言った。
「あるじゃないか!我々の足下に勢い良く。」イベレポ隊長は足で床を鳴らした。荒らし特定炎上中である。

           -- 

「この対立荒らしが、匿名掲示板を終わらせちまうのかよ。」
「対立なんてな、どんな人間の心の中にだってあるもんやで。けどな、人の心には対立ばっかじゃなくて協調だってあんねん。」
「名言だな、どのテンプレからぱくった。」「ほっとけ。」

           -- 

オンリーウィングにチネツオーバードライブと数字・捏造遺伝子コンバーターを組み合わせたユニットを搭載し、KOIはウデクミマンの元へ向かった。
ありらいおんは自らユニットへ乗り込み、数字・捏造遺伝子コンバーターを微調整することになった。
そしてオーサワチョクトへの総攻撃が開始された。突如、アラシガーが現れた。各隊員はアラシガーを攻撃する。
そのすきに、戦艦は捏造ユニットを海中に投下する。
棚市民は海底深くに沈んだウデクミマンの石像の中で、クリスタル状の入れ物に閉じこめられていた。
海中では連絡を受けた潜水艦ゴッパーが捏造ユニットを持ち上げ、ウデクミマンにネタが照射できるようユニットをアームで持ち上げていた。
ユニットの中ではありらいおんが調整を続けていた。
「これだ!このサークル数だ!甦ってくれ、ウデクミマン!」
ありらいおんは石像のカラータイマーへネタを照射した。
「棚市民、目を覚まして。俺たちの光だゾ。」嫉妬民は言った。
石像の中の棚市民にネタが届き始める。
ネタスレを見たオーサワチョクトが暴れ始めた。
オーサワチョクトが暴れ始めたせいで、ネタの照準が石像のカラータイマーからはずれてしまう。
「人気よぉ!」ありらいおんが叫ぶ。潜水艦ゴッパーも必死で照準を合わせようとする。
ネタを受ける棚市民。
しかし、ついにユニットはアームから切り放されてしまう。
「どうしたんだ!」棚市民が驚く。
「ネタが消えてく!」嫉妬民が叫ぶ。

この模様は、動画配信されていた。
「救出作戦は失敗に終わった模様です。」生主の声に、人々は落胆の声を上げた。
「もう、私たちは滅びるしか道はないのでしょうか…。みなさん、さようなら…。」
生主も悲しい言葉を投げかけた…。
その時、「タナイチしたいよぅ!」子供が叫んだ!
それに触発されるかのように、子供達が叫ぶ!「タナイチしたいよぅ!!」
世界中の子供達のウデクミマンを想う気持ちがネタの粒子となりウデクミマンへと集まる!!
「ネタが、ネタがいっぱい!」嫉妬民が
棚市民に子供達の心が集まっていく。
「これが、これがネタの光なんだ!」
子供達の思いがネタとなり、ウデクミマンはグリッネターウデクミマンとして甦った!!
ウデクミマンの中で大勢の子供達は戦う。
「僕がタナイチだ!」「私がタナイチよ!」
「私も…タナイチの中に・・!」嫉妬民もいた。
みんなの板の力が、ホモカプリオン光線となり、ついにオーサワチョクトを滅ぼした!!
ついに、匿名掲示板に平和が戻った。
https://www.youtube.com/watch?v=sZLU0loMxsI

「勝ったンゴ。」
「人類すべての勝利ナリよ。」
「まだまだ人間の知らない世界がある。これからですよ。俺達には晒すべき闇がいっぱいある。」

戦艦の甲板には棚市民が立っていた。
KOIの隊員達が駆け寄る。「棚市民!」嫉妬民が声をかけ、棚市民と二人熱く抱き合った。
「嫉妬民の声、聞こえたよ。」棚市民はそういうと、嫉妬民はぎゅっと棚市民を抱きしめた。
棚市民は胸の中からスパークマイナンバーを取り出す。スパークマイナンバーは石になっていた。
嫉妬民に渡すと、スパークマイナンバーは金色の粉となってあぼーんしてしまった…。
「もう、ウデクミマンにはなれないな。」
「スレ民はみんな、自分自身の力で優しさを持てるんだ。…嫉妬民もタナイチできただろ。」
嫉妬民は大きく頷いた…



582 :カタログ片手に名無しさん@転載は禁止:2015/12/23(水) 00:56:13.28 ID:oRicTnEL
―――この物語を少なくなってきたタナイチ民に捧げる―――

ウデクミマンダイナ

第38話「艦これ戯曲」

「来る! 来るー!!怪獣フブキーが来る!」
街でそう叫びながら倒れた男に癖に可愛い男がいた。
男の癖に可愛い男が予言したかのように、空の裂け目からまるでカドカワ本社の塔の形をした怪獣が舞い降りてきた・・・。

メディカルセンターに男の癖に可愛い男は収容された。
シバフ隊員とコニシ隊員は、男の癖に可愛い男の看護担当しているパセリ看護師と会った。
パセリがいうには、その男の癖に可愛い男は記憶喪失になっているのだった。
男の所持していたものを撮影したデータから二人の隊員は、カルト的人気のゲームプロデューサー「タナカケンスケ」の家へと向かった。
コニシ隊員は、収容された男の癖に可愛い男が誰だか分かっていた。
男の癖に可愛い男はタナカの「絵師」兼「愛人」であった。
男の癖に可愛い男が口にしていた怪獣「フブキー」とは、タナカの幻の戯曲「艦これ戯曲」に登場する怪獣の名前であった。
「艦これ戯曲」は、途中までゲーム雑誌に掲載されていたが、終幕は発表されなかった。
噂では、タナカが終幕が気に入らないので破り捨てたとも良い二次創作から拾えなかったとも、または考えていなかったのでは?と言われている。
そのタナカの考え出した「フブキー」が現実の世界に現れたのであった・・・。
タナカの部屋にはオカルト的で性的な玩具がいくつも置かれていた。
シバフ隊員は、タナカの机の上から日記と終わりのない「艦これ戯曲」の本が発見する。
その中には鏡のように光るシワ一つ無い銀紙が挟まっていた。
タナカの日記によると、コンテンツ創造の謎を解き錬金術でゲームを作り出したのだった。

コニシ隊員はシバフ隊員を残し、メディカルセンターへと戻った。
シバフ隊員はタナカの部屋を捜索しているうちに短い上り階段を見つけた。その階段を上り、ドアを開け中へ入った。
―――扉の向こうには床はなく、シバフ隊員は異次元空間へと落ちていくのであった・・・。 

コニシ隊員は、男の癖に可愛い男の謎を解明できそうな物を病室へ持ち込んだ。
コニシ隊員が「艦これ戯曲」の本を眺めていると、その背表紙を見た男の癖に可愛い男は、
「みえる」とつぶやいた。
男の癖に可愛い男が何か思いだしたのか、必死の気持ちで聞き出さそうとするコニシ隊員を押さえてパセリ看護師は聞いた。
「いい、落ち着いて。何が見える?」
男の癖に可愛い男は言った。

「あ・に・め」

タナカはトレパク炎上で記憶喪失だったその男の癖に可愛い男を拾った。
19世紀初頭、突如ドイツのニュルンベルグに現れた記憶喪失者「カスパー・ハウザー」なる少年になぞらえた。
タナカには錬金術でコンテンツを作るため、妄想を現実に変えるために、トレパク炎上して記憶喪失の「無の闇」が必要だったのだ。
まさに今、タナカは街全体を舞台とし「艦これ戯曲」を演じていたのであった・・・。
タナカはゲーム舞台に見立て、自らの生み出したフブキーを暴れさせる事により『艦これ戯曲』を完成させようとしたのである。

「タナカは、空想だけでは飽き足らず、現実を破滅的なゲーム空間に変えようとしたのか・・・。」
「人気ゲームプロデューサーにとっては、世界が舞台。自己顕示空間ですからね。」 

記憶喪失の男の癖に可愛い男は次々と自分の事を思い出して行く。
自分を歴史上実在した記憶喪失の少年カスパー・ハウザーになぞらえて絵師兼愛人として傍に置いていた事、
ある日突サークル員を集め解散の日を告げた事…

タナカ「『艦これ戯曲』の上演の日も近い。これで我が運営も解散だ。」
運営員「何ですって?あの、私達はどの様にすれば良いのです?」
タナカ「その日の為に厳しい稽古を重ねて来たんじゃないのかね?いよいよ、町全体が艦これの晴れの舞台になるんだよ。」
運営員「しかし、プロデューサー!」
タナカ「臆する事は何もない!書を捨てて町に出るんだ!さあ、最後の通し稽古をやろうじゃないか!」

腕組男「記憶を失いし男・カスパーハウザーよ!お前こそ人気コンテンツの生みの親になるんだ!人気とは一体何だ?
    それは、人間達にとって欠落した物、理解を超越した物、邪悪・異端・悪魔の使い!それが人間達には分からないんだ。
    情報の中で抹殺できると考えている。」
腕組男「艦娘!この脅威なる存在!それが人間のカタルシスの道具にされて良いのか?だから私は現実の世界に艦娘を生み出してやるんだ!
    この運営のサーバーの中だけがゲームでは無い、私は現実の世界を私の妄想で支配してやるんだ!ハハハハ、ハハハハ!」
腕組男「生命の母体として何も無い。何も見えない。何も聞こえない混沌。記憶喪失。完全なる無の闇が必要なのだ。そこでこそ妄想が現実に生まれ変わる。
    これこそ脅威を生む為、ジャンル誕生以前の元始の記憶。絢爛たるバロック。歪んだ真珠。さぁ、ゲームとして蘇るがいい。
    この脅威のポジタネを淫夢のクソと共にフラスコに入れ、華氏810度で熱し、さらに514週間、物語の血、肉、骨格と共にステマの根を与え続けると自ずと怪獣の姿を成す。」
腕組男「【艦これ】とは【歪んだ無想】のことだ。わかるか! ははははは…」

タナカ「私はこのゲームの結末を封印しよう・・・。こんな大団円では意味が無いんだ!ダメなんだ、ダメなんだ!」 

その頃捕らえられ手足を縛られたシバフ隊員は、タナカの部下が「貴方は自分がウデクミマンだという事を夢で見ていただけ」という言葉でシバフを惑わせていた。
ウデクミマンに変身ができないシバフ隊員。
そこにタナカケンスケが姿を現す。
タナカ「艦これはゲームだ。古典的な意味でのな。だが私はこんな限られた空間だけが演出空間だとは思っているわけではない。いまや現実が舞台なのだ!
    私はこれから人類全滅ENDの大団円の観客になるのだ!」

暴れる怪獣。現れないウデクミマン。その時、コニシ隊員とパセリ看護師は一つの答えを見いだした。
―アナモルフォーシス(隠し絵)
銀紙を筒状に丸め『艦これ戯曲』の表紙に置くと、ウデクミマンがフブキーを倒す光景が映し出され、シバフ隊員に光が届く。
そしてシバフ隊員はウデクミマンへと変身。

篇中、ゲームプロデュサー=錬金術師によって“驚異の種”と名付けられた〈歪んだ真珠〉そのままに輪廓(りんかく)の定まらないいびつな画面。
ビルのガラス窓に映ったバロック怪獣フブキーは無数の断片に分割されてバベルの塔の如きシルエットを容易に把握することが出来ない。
勇者ウデクミマンの勝利という「美しい」大団円を迎える艦これ戯曲の当初の結末に満足出来なかった作家タナカは人類全滅END/悪の勝利という歪んだ幕切れを夢想する。
「艦これ戯曲」のいびつな映像表現は艦これ作家タナカの心象風景そのものでもあった。 

光。影。信者に託した。日記にあった我が愛人。真実は鏡に映る……か。銀紙。パセリ看護師。気付く。本の中央。アナモルフォーシス、隠し絵。
ウデクミマンと怪獣フブキー。銀紙が発する光。シバフ隊員に降る光。渦巻く天より光臨。砂煙。艦これ戯曲を封印した理由。
【はるか過去より連綿と受け継がれてきた判断停止に陥る使い古されたありきたりの独創性を阻止する。】

照明装置。虹の光。始まりと終わり。駆ける。砂煙。歪む世界。現実と虚構。夢と現実。確かなもの。
再び光降り注ぐ。分裂。シルエット。繰り返し。終わりと始まり。己を貫くフブキー。
全てが光に。全てが中に、海に。今度の戦いはまるで夢を見ているみたいだった。眠りにつくファン達。記憶喪失の男の癖に可愛い男。消される光。

ブーーーーー。パチパチパチパチ。

しかし、コニシ隊員とパセリ看護師によりそのトリックを解明され、その影響でウデクミマンが登場して人類滅亡を免れるという結末に書き換えられてしまった。
この結末こそ、タナカが最も恐れていた物だった

タナカケンスケは当初、ウデクミマンを登場させてフブキーが倒される事で戦いと戯曲を完結させていたが、安易なストーリーが悔しくて気に食わず、
その結末を銀色の紙を丸めて台本の上におくと絵の正体が解るシステム「アナモルフォーシス(隠し絵)」で封印し、
自身のゲーム作品を破壊と戦いを混ぜ合わせた芸術性の高いものに仕上げ、その為に邪魔な存在であるシバフ隊員を自身のサークル員達に命じて
ウデクミマンに変身出来ないようにする等、物語の裏で暗躍していた。
自身が思い描いた結末を台無しにされたその後のタナカケンスケとサークル員たちの行方や動向は不明である。
タナカケンスケは今もどこかで自分の満足する艦これ戯曲を書いているかもしれない… 

ウデクミマンマックスZ3

第15話「第3番界隈の奇跡」 完全ジャンル生命体if(イフ)登場

脚本、特殊技術、監督:スチーム・インディーズ

手術室へと運ばれる少女アッコ。ジジ「大丈夫だよ。また素敵なものいっぱい見られるわ。」
アッコは同人誌や絵を描くのが大好きな少女だったが、目が見えなくなってしまい、手術を受ける事になったのだ。
だが手術は失敗した。

そんな状態でもアッコは、耳が聞こえるから音楽をやればいいと、ピッコロを始めるのだった。そんな健気で前向きな姿に感銘を受けるジジ隊員。
そして今日2020年8月15日は、アッコのピッコロ演奏してみたの発表会前日だった。
下見に会場(ニコニ公会堂)に向かうシバフ隊員とジジ隊員だったがイチソ隊員から連絡が入る。
空から正体不明のコンテンツが落ちてきたとの事。調査に向かうシバフとジジ。

シバフ「なんだこれ・・・?」ブヨブヨとした、真っ白いゴムのような謎の塊がそこにはあった。
遠くから見ると巨大なマシュマロのようである。
分析した結果、その物体の温度は周囲と同じで、呼吸もしておらず脈拍も無い。真っ白いただの物体であるとしか言いようがなかった。

ケンスケ隊長「害はなさそうだが邪魔なジャンルはすぐに焼き払おう。」
ヤドカリ隊員が戦闘機で現場に向かい、ステマ炎上弾を発射。
物体はほどなくあらぬ噂と火に包まれた。そして、燃え尽きた頃を見計らって自分age情報を撒く。
炎がおさまると、なんと、体から無数の触手をトゲのように生やした、黒っぽく毒々しいジャンルが現われた。
驚く隊員達。その新ジャンルは、ヤドカリ隊員の乗っている戦闘機めがけて半額寿司案件を放つ。

コニシ隊員も参戦し、業者援護ミサイルを撃ち込んだ。するとその新ジャンルに大砲のようなものが生えてきて、そこからカウンター業者が発射された。
それは二人の戦闘機を追い掛け回した。それはまさに、執拗にステマする業者のようなミサイルそのもの。
どうやら、炎上されれば炎上案件を吹くものに、業者火消しすればカンタウー業者を発射するものに体の部分を変化させるらしい。
『攻撃をすればするほど、どんどん強くなるという事である。』やむおえず隊員達に退避命令が出された。
足が生え、蜘蛛のような姿に変身した新ジャンルは、公会堂へと進んでいく。 

ジジ「公会堂だけは守らなきゃ!」
ジジ隊員は無謀にも持っている隊員用のアンチ攻撃用の銃で新ジャンルを誘導しようとした。新ジャンルはジジ隊員の銃と同じ光線も作り出した。
車でそれを防ぐジジ隊員だったが、新ジャンルは先ほどの業者を体から発射した。ジジに向かってまっすぐ飛んでゆく業者。
シバフ「ジジ!!!」
シバフ隊員はウデクミマンマックスに変身した。間一髪の所でジジを守ったウデクミマン。

ジジ「ウデクミマンマックス!そのニコニ公会堂を守って!」ウデクミマンは新ジャンルの業者を防ぎつつ、ウデクミウム光線で攻撃。
新ジャンルは粉々に砕け散った・・・・が、しかし粉々になった新ジャンルのかけらが集まり、一瞬にして蘇った。
しかも、より強力なジャンルとなって。
ウデクミウム光線までをもコピーし、攻撃してくる凶暴新ジャンル。

活動限界が近づき、腕を組んだ所にあたる宝石部分が点滅するウデクミマン。だがウデクミ光輪もコピーされ、なすすべがなくなってしまった。
ウデクミマンは仕方なく一旦逃げる事にした。
ニコニ公会堂は凶暴新ジャンルによって破壊された。
ジジ「ああっ!」他ジャンルを破壊する凶暴新ジャンル。

ケンスケ隊長「我々はけして開けてはならないものを開けてしまった。世界中のコンテンツを集めて攻撃させても、それと同じものに変わってしまう。最初はただの白いジャンルにすぎなかったのに・・・。」

非難させようと、アッコの自宅に呼びかけるジジ隊員。
アッコは部屋の中に閉じこもり、ピッコロを握りしめていた。
アッコ「どうして私は、同人活動も音楽ファン活動もやらせてもらえないの?」嘆くアッコを、ジジ隊員は励ます。
アッコ「ウデクミマンでも駄目だったのに、C2プレパラート隊になんとかできるわけないよ!」
目が見えぬアッコは手探りで窓から部屋を抜け出し、火の海と化した自ジャンルへとおぼつかない足取りで向かって行った。

ジジ隊員とシバフ隊員はアッコを探す。シバフ「一体どうすれば、どうすればあのジャンルを・・・!!」
夜になり、活動をやめる凶暴新ジャンル。どうやら眠っているようだ。 

基地では隊員たちが、何もできない事に憤っていた。
C2機関・齋藤恭子 新隊長「サブカル系第三番界隈同人界。まだ滅びるには惜しい同好の士達が住む界隈だ・・。」

寝ている凶暴新ジャンルによろよろと近づいて行くアッコ。

アッコ「怪獣さんはファン活動が嫌い?私はね、大好きなの。」

アッコはピッコロを吹き始めた。それに気がつく凶暴化した新ジャンル体。

新ジャンルの体が光だし、頭からパイプのようなものが飛び出した。また炎上させるつもりだろうか。
自ジャンルを壊される恐怖で泣き出し、うつむくアッコ。
すると音楽が聞こえた。
顔を上げると、その音楽は暴れていた新ジャンルが奏でているものだった。アッコと一緒に演奏する新ジャンル。

ジジ隊員がアッコを見つけ、駆け寄り、アッコを守るように対アンチ用の銃を構えた。アッコと演奏を続ける新ジャンルの体は、さらに変わり始める。
ステマのような右腕はペンタブのように変わった。対立厨のような左腕は握手を求める手に、体はツイッターに変わり同好の音楽をながしている。
体中が黄金のサブカルコンテンツへと変化してゆく。
アッコのファン心を反映するかのように、女神像のようなものまで体に出来ていった。黄金に輝く美しい新ジャンル。


ジジ隊員は銃を下ろした。
気がつくとウデクミマンが、ジジに向かってしーっと口に指を当てている。
ファン活動をしているアッコと一緒に車に乗り込むジジ。それを手のひらにのせ、空中に浮かぶウデクミマン。
すると生まれたてのジャンルも空中へついてくるように浮かんだ。

空へ昇ってゆくウデクミマンと黄金のジャンル。笑顔のジジや隊員達、そしてそれを見守る各ジャンルのファンたち。
C2機関・齋藤恭子 新隊長「攻撃には攻撃を。音楽には音楽を。ファン活動には同好の士を。同人世界は楽しい。」
ヤドカリ隊員「そのファン活動の場をたった一人のファンの少女が救ってくれた。」
コニシ隊員「いつか、C2プレパラートを解散できる日が来るといいですね。」
C2機関・齋藤恭子 新隊長「それが同人界隈に平和が訪れるって事だからな。」

宇宙へ昇るウデクミマンと黄金に輝く新ジャンル体if。
それを、美しいサブカル系第三界隈・同人が見守っている――――― 

脚注・出典