用語集/艦娘中文
他艦船擬人化ゲーに関連してよく使われる中文(中国語)の用語集
あ行 / か行 / さ行 / た行 / な行 / は行 / ま行 / や行 / ら行 / わ行 - 数字 / 中文
用語
簡体字(中国大陸・シンガポール・マレーシア)と繁体字(台湾・香港・マカオ)の区別は基本的に示さず、日本通用の新字体がある漢字は変換している。
微信(ウェイシン)
WeChat。世界最大の通信企業かつゲームメーカーであるテンセント(騰訊)のインスタントメッセンジャー。中国では圧倒的な普及率を誇っている。
日本語にも対応しているが、日本ではLINE、韓国ではカカオトークが主流なので利用者はビジネス目的が主とされる。
前身のQQとIDを共通化しているため、ゲームの公式サイトにはメーカーが開設したQQ・WeChat兼用のトークルームIDが微博アカウントと並べて記述されていることが多い。
微博(ウェイボー)
Weibo。Twitterと同じマイクロブログに分類される短文や画像・動画の投稿サービスで、中国では政府のブロッキングによりVPNを刺さないとTwitterが使えないため微博がトップシェアを誇っている。
日本からも(中国で契約した携帯番号が必要な一部の機能を除き)利用可能で、中国製のゲームや原画家のアカウントをチェックするために登録しているプレイヤーもいる。
イラストレーサーのイチソもweiboアカウントを作ってヒ垢のbioにリンクを載せていたが、2021年以降掘り起こされたヘイト発言の数々からキャラ担当をハブられた事に不貞腐れてbioからリンクを消す。以前のリンクからアクセスしてもweiboのトップページが出るだけなので、アカウント削除したものと思われる(削除の具体的な時期は不明)。
守護プロ(超次元大海戦D)の大陸版運営は、微博のグループ企業である次元遊戯社(Vcomic)が行っていた。
港澳台(ガンシャータイ)
「繁体字圏」に同じ。中国本土で使用される簡体字に対して繁体字を使用する3地域、すなわち中華人民共和国特別行政区の香港・マカオ(澳門)、そして中華民国政府が実効支配する台湾(及び属島の膨湖諸島・金門島・馬祖島)を表し、一体の商圏として扱われることが多い。
日本や台湾のメディアでは「台港澳」の順序だが、中国大陸では自国の施政権が及んでいる特別行政区の香港とマカオを優先して「港澳台」の順序で書かないと偉い人に怒られるらしい。そのため、ゲームの使用言語では中立性維持を目的に地名を使わない「繁体字中文(繁中)版」と言う記述がよく見られる。
日本に進出している他艦船擬人化ゲーではアズレンだけ長らく繁体字版をリリースしていなかった(どころか一部に台湾への遠回しな忌避を感じさせる台詞すらあった)が、2019年の春節からは台湾絡みの話題を解禁しておりPS4『クロスウェーブ』の繁体字版リリース発表を経て同年秋にようやくアプリがリリースされている。
Q版(キューバン)
ちびキャラのこと。"cute version" の "cute" に "Q" を当て字している。
中華圏のQ版は、日本のちびキャラに比べて胴体部分を余りデフォルメせず顔をアップにする傾向があるのが特徴。
昆西(クインシー)
アメリカ合衆国の都市クインシーの中文表記。
しかし、艦船擬人化界隈においてはもっぱら戦艦少女Rの「0v0」こと重巡洋艦クインシー(USS Quincy, CA-39)のことを指す。
後述する用語の影響もあり、日本のネット上でもファンの間でこの表記が度々用いられる。
昆西昆(クインシークイン)
中国のネット上の戦艦少女Rのファン間で用いられる「0v0」こと重巡洋艦クインシーを愛でる声。
日本で言うところの「ほっちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」みたいなもの。
元ネタはアニメ『ラブライブ!』における登場キャラクター・矢澤にこの持ちネタ「にっこにっこにー」で、もともとはこれを戦艦少女Rのプリンツ・オイゲン(欧根亲王)にやらせるネタ「欧根欧根欧」が中国のネット上に投稿されたことを受けてクインシーや他の重巡洋艦たちにも派生したのがきっかけ。
その後、BiliBili動画において、戦艦少女Rのクインシーのことを歌った艦これの那珂のキャラソンの替え歌が投稿され、その歌の中にこのワードが頻繁に使われたことで戦艦少女Rや艦船擬人化を知らない中国のネットユーザーの間にも広く知れ渡った。
中国のヲタたちの間では「元のキャラソンは知らないが、クインシーの替え歌のほうは知っている」なんて実際に言われたりするくらいなので相当である。
- ※ネタが広まった経緯について
このようなネタが生まれて広まったのは、当時の戦艦少女Rにおいて重巡洋艦という艦種が全体的に不遇であったことが遠因として挙げられる。
- 駆逐艦よりも火力と耐久力はあるが、速力はないので回避盾要因にはならない
- 軽巡洋艦よりも火力と耐久はあるが、対空力はなく、潜水艦を攻撃できないので補助要員にはならない
- 巡洋戦艦や戦艦よりも速力はあり、コストも安いが、火力と耐久力は雲泥の差なので主力にはならない(一部の艦には対空力でも負ける)
上記のとおり、当初のゲーム環境では「器用貧乏過ぎて積極的に投入する局面がまずない」という状況で、ルート分岐の固定要因としてとりあえず自分の好みに合ったキャラを1人、2人艦隊に入れておく程度の扱いであった。
そのためプレイヤーたちの間で重巡洋艦の救済措置を運営に求める声と同時に、「(性能は微妙だけどキャラ人気はある奴が多いから)もうアイドルとして売り出すしかないんじゃね?www」などというネタが広まり、やがて上述したプリンツ・オイゲンの「欧根欧根欧」が生まれたのである。
現在はスキルや改造の実装などにより、重巡洋艦という艦種にも活躍の場が増えてきたが、上述した経緯で誕生し広まった「重巡洋艦アイドル化ネタ」は現在も重巡洋艦ファンの間で広まり続けており、中国のプレイヤー間では「重巡洋艦を愛でる」ことを「邪教」と呼んでネタにするほどである。
また、幻萌公式もこのネタに多少悪ノリしており、ゲーム中の青葉にアイドルスキンを実装し、衣装の説明文が「打倒クインシー!」としていたりしている。
Qoo App(クーアップ)
繁体字圏のゲーム系Androidアプリポータルサイト。港澳台では中国大陸と異なり繁体字中文版のGoogle Playストアが存在しているが、このサイトではGoogle Playストアに登録されていないものや同ストアでリージョン指定のあるものを含めてAPKファイルのダウンロード(簡体字や日本語、英語など他言語版を含む)やレビュー投稿が可能で、中国大陸のTapTapとよく比較される。
艦これの野良アプリは登録されていない。
国服(グォフー)
「服」は「服務機」の略で、サーバーのこと。よって「国服」は「中国サーバー」を表す。Bilibiliでは主要タイトルの月間売上データが地域別に公開されており、国服・台服(台湾・香港・マカオ。「繁体字中文版」に同じ)・日服(日本)・韓服(韓国)・美服(美国=アメリカ他の英語版ないし「グローバル版」)の5エリアが主要市場とされている。
5大市場以外では、参考データとして東南アジアの越服(ベトナム)・泰服(タイ)・新馬服(シンガポール・マレーシア)が付随する場合もあり、このうちシンガポール・マレーシア版はマレー語でなく華人向けに簡体字中文を使用する場合が多いため、中国では「大陸版に比べて規制が緩い=露出度が高いバージョン」と言うイメージがある。
艦◯(ジァン◯)
◯の部分にはアルファベットが入る。中華圏でよく使われる艦船擬人化ゲームの略称で、一部は日本(当wikiを含む)に移入されている。元々は膨大なタイトルが粗製乱造された第1次ブームで唯一生き残った戦艦少女(P7時代の旧版)を艦これとの対比でそれぞれ「艦N」「艦C」と呼んだのが発端で、第2次ブームの頃にはアズレンの略称「艦B」に見られるように、原題に「艦」が入っていなくても中堅以上のタイトルにはこの方式の略称が自然発生的に与えられるようになった。中にはピンイン(中国語のローマ字表記)の知識がないと連想しにくいものや、日本と異なる用例も見られる。
- 艦A‥アビス・ホライズン:英題 "Abyss Horizon"から。最初期は原題「深淵地平線」をピンイン表記した "Shenyuan Dipingxian" の「地平線」部分から「艦D」も見られたが、中国政府の審査停滞でリリース時期が定まらない間に守護プロが「艦D」と呼ばれ出したこともあり、現在は「艦A」が主流になっている。
- 艦B‥アズールレーン:原題「碧藍航線」のピンイン表記 "Bilanhangxian" から。「Bilibili(B站)が運営する艦船擬人化ゲーム」のダブルミーニングでもある。
- 艦C‥艦これ:"Collection" のCだが、タナカコ(擬人化前のすがた)の悪評が海を越えて伝播するにつれ後付けで「C2機関が原作の艦船擬人化ゲーム」の意味も付加されている。
- 艦D‥ガーディアン・プロジェクト:原題「超次元大海戦D」、もしくは「大海戦」のピンイン "Dahaizhan" から。繁体字版のタイトルは共通化せず「深海禁慾」となっている。
上述のとおり、リリース前の一時期はアビホラを指すこともあった。 - 艦F‥ブラック・サージナイト:原題「黒潮:深海覚醒 Dark Boom」。繁体字版のβテスト開催時の仮題が「深海戦線 Abyss Front」だったため、英題からこの略称が一部で提案されていた。原題も日本版タイトルも「F」は全く含まれていないがB・D・N・Sのいずれも既に使われているのとβテストの開催時期が長く「深海戦線」のタイトルが定着していたため繁体字圏を中心に「艦F」が使われる。
発表前は『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Re:Birth』が作中に登場する「霧の艦隊」の英語名 "Fog Fleet"からこの略称を提案されていたが、作品自体は英題 "Arpeggio of Blue Steel"から "ABS" と略されることが多い。 - 艦G‥Battleship Girl -鋼鉄少女-:「鋼鉄」のピンイン "Guantie" から。アズレンのリリース以前は英題から「艦B」と略されることもあった。
- 艦H‥バトルシップ ウォーガール:中文版タイトル「碧海艦姫」のピンイン表記 "Bihai Jianji"の「海」部分が "hai"だから。しかし、同作は英語ベースに日本語を含む雑な翻訳の他言語サポートをしているだけなので中華圏での知名度はほとんど無く、この略称もごく一部で提案されているに過ぎない。
- 艦J‥最終戦艦 with ラブリーガールズ:原題「艦姫」の「姫」がピンイン表記で "Ji" だから。運営元の緑岸網絡がこの名称を商標登録しているが、権利行使はしていないためアビホラの擬人化キャラクターの総称になっていたり他社から「艦姫◯◯」と言うタイトルのゲームが複数出ていたりする。
日本や東南アジア、英語圏では邦題ないし英題 "Lane Girls" に基づいて「艦L」とする方が主流。 - 艦M‥蒼青のミラージュ:英題 "Mirage of Steelblue" から。
- 艦N‥戦艦少女(シリーズ):「少女」の「女」がピンイン表記で "Nu" だから。ソノミラを含むシリーズ全般か、P7時代の旧版を指す場合に使われる。
- 艦O‥ヴェルヴェット・コード:英題 "OTHILA: Azure Aria"から。邦題に即した「艦V」は後述のビクトリーベルズとの関係で使われない。
- 艦P‥パズルガールズ:英題 "Puzzle Girls"から。2022年リリースのブラウザ版「艦隊少女」は英題 "Armada Girls"から "AG" と略されることがある。
- 艦R‥戦艦少女R:現在は特にリニューアル後で限定する場合、こちらの略称を使うのが主流。英題は "Warship Girls" であり "R" が付かないので注意。
- 艦S‥蒼藍の誓い ブルーオース:原題「蒼藍誓約」の「誓約」がピンイン表記で "Shiyue"だから。発表当初から「アビホラよりこっちの方がよっぽど艦これアーケードに近くないか?」と言う懸念が相次ぎ、案の定セガ【ら】から“敵国認定”を受けながらも「第6の他艦船擬人化ゲー」として日本上陸を決行した。
- 艦T‥誓約少女 〜祝砲の元に集いし戦姫たち〜:英題 "Tales of Abyssus"から。『蒼藍の誓い ブルーオース』からのスピンオフ作品で、大陸版リリースの目処が立たないため日本版と英語版、繁体字版を先行リリースする見込み。
- 艦V‥ビクトリーベルズ:英題 "Victory Belles"から。完成に7年を費やして2023年にリリースされたアメリカ製ゲーム。しかしその間に太平洋を渡って続々と中華製他艦船擬人化ゲーが上陸し、特にアズレンの一人勝ち状態となっていたため、短命に終わる可能性が危惧されている。
- 艦Y‥戦艦養成計画:2019年9月にKADOKAWA中国現地法人の角川青羽が日本の物量らに反旗を翻すかの如くリリースしたが、半年で打ち切りサ終に追い込まれたリアルタイムストラテジー。略称は守護プロと紛争状態だった前身タイトルの『我的戦艦養成計画』から引き継いでいる。
開発時の仮称は『代号:海岸線』で "Haianxian"の「線」部分から「艦X」の略称が提案されていた。
艦娘(ジァンニャン)
日本ではDMMから分社されたEXNOAが「艦娘(かんむす、かんむすめ)」を商標登録しているが、中華圏では女性限定ながら艦船擬人化ジャンル全般、もしくは擬人化キャラクターの総称として一般名詞化している。「艦娘游戯」と言えば「艦船擬人化ゲーム」のこと。
2018年5月にAbemaTVの特番で発生した「艦娘」商標問題の遠因もこうした背景があり、この時は商標権者のDMM側がアズレンの名指しを避けつつ牽制のプレスリリースを行ったのに対してYostar側がお詫びを表明した。その後、アズレンでは日本版リリース1周年を機にそれまで明確になっていなかった擬人化キャラクターの総称「KAN-SEN」を採用している。
山寨(シャンサイ)
模倣ないしパクリのこと。艦船擬人化ジャンルで言えば第1次ブームの頃の『艦娘国服』が代表的。
大陸(ダールー)
日本で言う「中国大陸」に同じ。「港澳台」の対義語で、特別行政区の香港とマカオを除く中華人民共和国の実効支配区域(海南島などの離島も含む)。
「中国本土」と言う場合は内モンゴル・チベット・ウイグルの各自治区を含まない「漢民族の故地」の意味に当たる(旧満洲の東北部は含まれたり含まれなかったりする)のでこのように呼ばれるが、英語ではこれらの3自治区を含み港澳台を含まない範囲を"Mainland China"と言う。
香港・マカオ及び台湾でも(政治的に中立の意味合いで)使われるが、香港では「田舎者」と言う侮蔑のニュアンスが含まれることがある。
ゲームの「大陸版」は「国服」と同じ意味。
淘宝(タオバオ)
Taobao。中国のオンラインショッピング最大手・阿里巴巴(アリババ)系列のECサイトで、新品・中古を問わず多ジャンルの商品を取り扱っている。
日本から直接利用することは出来ないが、現地で商品の購入・搬送を代行する業者を経由しての利用は(自己責任を伴うが)可能とされている。
近年では中国の富裕層向けに日本のキャラクターグッズを転売して売りさばく場ともなっており、しーちゃんの中身が「即日完売」アピールに必死な艦これの誰得コラボグッズの数々もここを探せば見つかるかも知れない。
TapTap(タップタップ)
上海の易玩網絡科技有限公司が運営するアプリゲームのポータルサイト。中国ではGoogleが撤退しておりGoogle Playストアも開設されていないため、このサイトがAndroidアプリの中心地になっている。日本語にも一部対応。
[艦これの野良アプリ]も掲載されている。
タイトル毎に事前登録段階では期待値、リリース後は評価を付けることが可能で「社区」欄にはメーカー公式の告知が掲載される。
DALAO(ダラオ)
漢字表記は「大佬」。元は「香港マフィアの大親分」のようなイメージの敬称だが、オンラインゲーム界隈で特にローマ字表記する場合は「上級者」ないし「達人」「マスター」のような意味合いで使われる。
艦これ由来の「咸魚」(ハムユイ)は対義語に当たるが、そもそもprayerの意思が介在する余地が少ないお祈りゲーの艦これにおいて「上級者」や「達人」と言うのは単にプレイ歴が長くて幾多の簡悔を耐え忍んで来たのと同義であり、他のゲームのようなテクニックの上手い下手がある訳ではないと言う部分に突っ込んではいけない。
釘宮病毒(ティングォンビンドゥー)
読んで字の如く「釘宮病」のこと。「ツンデレの女王」の二つ名を持つ声優の釘宮理恵は中華圏で絶大な人気を誇り、2010年に台湾でサイン会を開催した時は生声を聞いた感激の余り失神するファンが出たほどである。
2010年代後半に入ると『陰陽師』や『崩壊3rd』『機動戦隊アイアンサーガ』、さらにはDMMが日本版の運営権を勝ち取った『Witch's Weapon -魔女兵器-』などの中華ゲーで引っ張り凧となり、特に『戦場のツインテール』と『ガール・カフェ・ガン』は「釘宮理恵主演のゲームを作りたい」と言う開発動機から企画がスタートするなど「キャスティングに成功したらアプリの売上が1割変動する」とも評される圧倒的な存在感を発揮している。
艦船擬人化ジャンルのゲームで釘宮の起用に成功したのはアズレンのヴァンパイア役が最初で、その後同作でフォーミダブル、蒼藍でサヴェージ及びヒーアマン、ブラサジで不知火役で出演している。また『蒼き鋼のアルペジオ』のアニメ版ではムサシ役だが、同作と艦これのコラボ及びアルペReには出演しなかった。
霓虹(ニーホン)
"Nihong"。日本語での「日本」の読みに対する当て字で、ネット界隈では一種の隠語として使われる。中国語(普通話)での表記は日本語と同じ「日本」だが、読みは "Riben" (リーベン)で「R国」と言えば英語で"Country of J"(J国)と言うのと同じようなぼかしたニュアンスがある。
アズレンではリリース当時の政府規制の関係で、大日本帝国海軍(Imperial Japanese Navy)の略称 "IJN" が大陸版では "IRN"になっている。
百度(バイドゥ)
中国のサーチエンジン最大手だが、日本では日本語入力アプリ「Simeji」の提供元と言うイメージが強い。
電子掲示板「百度吧」は中国のネットコミュニティに大きな影響力を持っており、第1次艦船擬人化ブームの最中には百度吧の艦これ板が艦これのデータを丸ごとコピーした『艦娘国服』の運営に乗っ取られて(板の開設者から70万人民元で管理者権限を買収してステマを行っていた)激怒した板住民からサーバダウンに追い込まれると言う「70万出せば、君のものに」事件(ニコニコ大百科に記事あり)も起きている。
百度吧への書き込みにはアカウント登録に際して中国大陸で契約した携帯番号が必要なため、日本からの書き込みは基本的に出来ない。
また、Wikipediaの中文版(簡体字・繁体字は自動変換されるため台湾からの編集がメイン)が政府のブロッキングで一時期は編集・閲覧とも一切不可能になっていたため(現在は一部の政治系記事を例外に解除)、競合サービスの「百度百科」を開設している。
炮妹(パオメイ)
2014年ごろにその存在を確認され、良くも悪くも(良くはない)艦これ金剛のイラストを盗用したパチキャラで有名になったあのアプリ。それ以外も盗用された艦これの立ち絵を元にしたキャラ(中には一見して艦これのそれとは分からないくらい加工されているキャラなど)が複数確認されている。
ジャンル(?)としては戦車ゲー・ゲーム内容も艦これとは関係ない。多分。
これら以外の登場キャラもほぼ全て(もしかしたら全部?)盗用したイラストを手直ししたものか無加工でそのまま流用しているものである。
以降も何度かタイトル変更・盗用イラストを元にしたデザインのキャラを描き直したり(描き直していないものもあったり)・新しく盗用したりしてリニューアルオープン…するも短期間でサ終、といった流れを繰り返していた。
なお、炮妹は直訳すると「とある科学の超電磁砲の御坂妹のこと」らしい。その為(?)か御坂美琴の公式イラストをそのまんま用いたキャラなんかもいる。
多分というか確実にコラボでも何でもなく、無許可のもの。
咸魚(ハムユイ)
DALAOの対義語で、日本語の「雑魚」(ザコ)と同じ意味。語源は広東や香港・台湾で見られる小魚を塩漬けにして発酵させた中華料理の一種のことで、艦これに登場する深海棲艦の駆逐ロ級がこの「咸魚」に似ていると言う理由で「咸魚=ザコ」がネットスラングで使われるようになった。
現在では艦船擬人化界隈に限らずオンラインゲーム全般や掲示板、チャットでの煽り合いまで広汎に使われるようになっている。
飞妈(フェイマー)
中国におけるFワードとほぼ同義のスラング。登場時期は不明だが、中国の流行語・俗語・方言等を解説しているサイト「小鸡词典(ひよこ辞典)」では以下のような解説がなされている。
释义:是你妈在天上飞的简称,但现在多用于当做一种有趣的调侃,并不一定指恶意骂人。也常被用于表示对游戏难度或运营不符合观众和玩家期望的愤怒。 解説:“飞妈”は「ママは空にいる」の略だが、現在では面白いジョークとして使われることが多く、必ずしも悪意のある悪口を意味しない。一方で、ゲームの難易度や操作が観客やプレイヤーの期待に応えていないことへの怒りを表すためによく使われる。
"飞"は"飛"、"妈"は"ママ"であり、直訳すると「空飛ぶママ」や「ママが飛んだ」となり、意味的には「ママが死んじゃった(後のつらい心情も間接的に表す言葉)」といった感じになるのだが、ここで用いられている"妈"は別の罵倒(他妈的、ぶっちゃけるとマザファカ)のことで、"飞"を前につけることでよりぶっ飛んだファッキン感をマシマシな感じにしている。つまり"飞妈"は単なるマザファカ!ではなく、更に強めにファキンマザファカ!と言ってる感じになる。解説の通り、この系統の罵倒は主にゲーム運営(特にプロデューサー)に対して使われることが多く、田中謙介に対して"田中飞妈"、ドルフロPの羽中に対して"羽中飞妈"と言った形で用いられている。
なお登場から暫くは「こん畜生が!」と怒りを前面に出した用法が主であったが、クソ任務やクソマップ・イベの度重なる追加[1]により、(恐らく2015年中期頃から?)「(田中だから)仕方ない(嘲笑)」といった形で用いられるようにもなった。
最近では、二次元コンテンツにおいて「(作品)をダメにしたクソ野郎」的な意味でもって色々な人物・団体に対しても用いられることがある模様。
配音員(ペイインユェン)
声優のこと。ただし「国外の作品を中国語(普通話)に吹き替える声優」の意味合いが強い。
現地で日本のアニメを視聴する際は吹き替えよりも「日本語音声に中文字幕」のスタイルが主流になっている(実際にこの視聴方法が日本語を覚える契機となった人も多い)ため「日本語で演技するキャスト」を特に指す意味で「声優」が使われるようになっている。
開発予算に余裕があるタイトルでは日本語と中国語の2言語対応になっていることもあるが「意味は字幕で理解するので日本の声優の演技を鑑賞したい」と言う需要の方が圧倒的に大きいとされている(韓国で自国語の吹き替え需要の方が高いのとは対照的)。
艦船擬人化ジャンルでは、以下のように対応が分かれている。
- 戦少R:一部音声あり。日本版は日本語のみ、大陸版はダブルキャストで2言語から選択可能。「ソノミラ」では一部声優が変更されており、レアリティが4以上のキャラクターのみボイスが設定されていた。
- 最ラブ:全員音声あり。大陸版は日本語と中国語(普通話)の2言語から選択可能だが、繁体字版と英語版は大陸版と同じ日本語音声のみ使用。日本版は日本語のみだが、中文・英語版とはキャストが全く異なっていた。また、韓国版では独自に韓国語音声(キャスト非公表)を使用していた。
- アズレン:どのバージョンでも基本的に日本語音声(一部キャスト未定)。ただし、東煌所属のKAN-SENとBilibiliコラボの22娘・33娘(日本版には登場していない)は中国語音声を使用している。
- アビホラ:全員音声あり。寧海級2隻と逸仙は中国出身で日本への留学後に声優となったバイリンガルの劉セイラが起用されており、日本版では日本語音声だが大陸版では中国語音声を使用。繁体字版に先行で登場した基隆は日本語音声のみで、韓国版限定の広開土大王と世宗大王は韓国語音声のみだった。
- 守護プロ:レアリティに関係なく約半数に日本語音声あり。中国艦は今のところ登場していないため、配音員は起用されていない。「深海禁慾」では配役が一新されている。
- 蒼藍:ジャンル初の完全フルボイスを売りの一つにしており、イベント会話を含めて日本語音声が収録されている。アズレンと同様に寧海級は大陸版のみ現地の配音員をローカルで起用しており、それ以外で中国語音声が使われているのはチュートリアルの一部のみとなっている。「オース×ガールズ」でもボイスが付けられる予定だが、βテスト段階ではボイスなしとなっている。
- ブラサジ:日本語音声のみ収録(大戦期の中華民国は設定面からも登場させる可能性は低い)。アズレンと同様に、登場時点ではキャスト未定扱いのキャラが散見される。
- パズガル:全員音声あり、日本語音声のみ収録
- ヴェルコ:日本語音声のみ収録。アズレン・ブラサジと同様に、登場時点ではキャスト未定扱いのキャラが散見される。
- VB:その艦の所属国によって使用言語が異なる。中国艦は今のところ登場していないため、配音員は起用されていない。
日系游戯(リーチィヨウチー)
「日本風のゲーム」の意味で、大まかには日本の漫画やアニメを意識した画風のキャラクターが登場するイメージを表す。
艦豚が想像しているであろう「中国から見た日本観」のような侮蔑の意味合いは皆無と言っても良く、むしろ日本の声優がキャスティングされていることと合わせて積極的なアピールポイントと捉えられている。
一昔前の中国製タイトルと言えば「山寨」のイメージが強かったが、2010年代後半からは急速に開発力を向上させており、特に新興メーカーの場合はセールス面の実績は二の次でも「日本市場に進出した」と言う既成事実が大きな金看板になる模様。
地名
艦船擬人化界隈でよく出る中華圏の地名。
上海
中国最大の都市で、首都の北京を上回る人口を擁するばかりでなく経済とサブカルチャー(Animation・Comic・Gameの3分野を合わせて「ACG」と呼ばれることが多い)の中心地となっており、中国最大の同人誌即売会兼ACG関係展示会の「魔都同人祭」(ComicUp)が年2回、また夏にはアジア最大のゲーム展示会「ChinaJoy」開催されることでも有名。
今ではすっかり上海の別名となっている「魔都」を現地で定着させたのは日本製のアニメ『中華一番!』の第34話「魔都上海! 裏からの宣戦布告!」(魔都上海,黒暗料理界的宣戦)だと言うのが定説。
ビリビリやアズレンの開発元である饅頭、同作の日本版及び英語版を運営するYostarの親会社である上海悠星、戦少Rの幻萌(MoeFantasy)、アビホラ旧運営の親会社である晨之科(MorningTec)、ドルフロ(少女前線)の開発・運営でYostarと敵対関係にあった(もしくは現在もある?)サンボーンが本社を置いており、地下鉄でラッピング列車を走行させたり高層ビルの電飾を借り切ってのPRを行ったりと言う光景は日本でも話題になる。
日本に進出した他艦船擬人化ゲーの内、親会社が上海を本拠とする運営同士は水面下で情報交換を行っており、言うなれば「上海グループ」を形成しているらしい。ただし、アビホラは2019年から運営体制が変わり上海との地縁が無くなっていた。
重慶
中国最大の面積(北海道とほぼ同じ)を持つ都市で、第二次世界大戦中に日本軍からの爆撃に遭ったことでも知られる。
アビホラの開発元である煜顔文化(shinecolor)が本社を置いており、日本版の終了後も現地から開発チームがTwitterで日本向けに情報を発信している。
常州
江蘇省の省都である南京に近接した衛星都市。守護プロの開発元である甲子網絡が本社を置いている。
成都
四川省の省都で、三国時代に蜀の首都だった都市。中国では上海に次ぐサブカルチャーの発信地となっており、同人イベント「ComiDay」の開催地としても有名。
最ラブ(艦姫)を開発した金角網絡や『アッシュアームズ -灰燼戦線-』の万華鏡網絡が本社を置いている。
台北
台湾とその属島を実効支配する中華民国の事実上の首都。毎年1〜2月に台北ゲームショー(TpGS)が開催される。
艦これ関係では、2017年に悔シック公演を行った。
北京
中華人民共和国の首都。政治の中心地だが人口・経済規模では上海に及ばず、両都市間では伝統的に激しい対抗意識があると言われている。
ゲームメーカーでは『戦艦帝国』のCoolFactoryや『魔女兵器』の水琴鈴網絡が有名だが、蒼藍の巴別時代(BabelTime)も本社を置いている。
香港
中華人民共和国特別行政区。1997年まではイギリス領だった自由貿易港で、近隣のマカオ(旧ポルトガル領)及び中華民国政府が実効支配する台湾と合わせて中国大陸とは別個の経済圏(いわゆる「繁体字圏」)を形成する。
そうした経緯から、大陸製のゲームが台湾へ進出する場合は台湾よりも投資しやすい香港に子会社を設立するケースがよく見られる。
蒼藍の日本版を運営しているZephyrusは日本法人を設けておらず、香港で直接運営している。また、アビホラ現運営のY.Y. Globalもshinecolorが香港に設立した子会社だが、香港を含む繁体字版の運営はYYでなくX.D.グループの龍成網絡が行っている。